評価:★★★★☆ 4.3
核戦争終戦から1000年、除染完了から150年。世界はかつての姿を取り戻していた。
ある日高校生の藤沢直人は転校してきた岸姫香に一目惚れする。親友桐斗に応援され、不器用ながら姫香にアタックしてみたり、桐斗のありがた迷惑さに振り回されたりしながら楽しい日々を送っていた。姫香がある告白をするまでは……
その日から直人の日々は一変し、彼はいくつもの選択を迫られることになる。
姫香をとるか。
桐斗をとるか。
それとも歪んだ時針を動かすか……そして、
凍りついた時間の中で彼は問う。君に、その覚悟はあるか?
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もし、私がたった一人にこの話をオススメするなら、
「一途な恋をしたい」
というあなたに読んで欲しい作品です。
話数:全45話
ジャンル:
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:全年齢対象
もしも時間を戻せたら、貴方は何をしますか? ……こう書くと、大抵の人は「あぁ、良くある今はやりのタイムリープものね」と思うのではないでしょうか。 そしてそのイメージは半分当たりです。『歪んだ時針が動く時』も、最初はそう思えるのです。 世に溢れるタイムリープものと同じように、主人公の直人はあるきっかけで時間を戻したり進めたりする能力を得ます。 最初は初々しいカップルの直人とヒロイン。 ヒロインを助ける為に、何度も彼女の時間を巻き戻し、そして一人、時間に取り残される主人公。 読めば読むほど、感情移入していればするほど、直人と共に涙するでしょう。 物語の結末はここではあえて書きません。 是非読んで、涙して欲しい。そう思います。
まず一言。青春ものです。ただしエスエフ要素が絡みます。タイトルにもある通り、時間に関するものが。いわゆるタイムパラドックスものと捉えるのは表現が違いますし、ハードエスエフみたいにお堅い感じになっているものではなく、難しいかもと思う人はとりあえず安心して読めると思います。これから読もうと思っているエスエフ好きな方にまず言いたいのは、一つ。難しい理屈は抜きにして、ただ主人公たちのちょっと普通の人とは違う青春を純粋に体感してください。彼らはただ、その日の与えられた時間を必死に頑張っているだけなのですから。わたしは現段階まで読んだあと、この言葉を胸に刻みました。あとは俺が頑張るだけだ。