評価:★★★★☆ 4.4
西暦2070年。地球と異世界が次元連結トンネルで接続された。だが法律は地球にしか適応されないため、異世界へ逃げようとする犯罪者には賞金をかけることで制裁を与える仕組みになっていた。
主人公の稲村東征は、身体を改造したサイボーグで、賞金稼ぎだ。東征は麻薬の売人をやっていたエルフの賞金首を狩ろうとした。だが、シンジ・ムラカミという異世界転移したチート魔術師に邪魔された。そのシンジも逃走幇助で賞金首に指定されて、なんと2000万ドルもの高額になった。
東征は、2000万ドルもの高額賞金を欲したのと、狩りを邪魔された因縁を晴らすため、異世界までシンジを追いかけた。だが本人の思惑とは関係なく、地球と異世界をまたにかけた政治の陰謀に関わることとなり、運命の歯車がまわりはじめた。
東征とシンジは、賞金稼ぎと賞金首の立場を越えて、時代の立役者となっていく。
話数:全40話
ジャンル:アドベンチャー
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
その他要素
転移だの転生だのチーレムだの……もういい加減飽きたわ! 本作『東京シティ拳銃無宿』は、そうお嘆きのあなたにこそお勧めの逸品。 西暦2070年。地球は異世界と次元連結トンネルで接続され、法で裁けぬ越境犯罪者で溢れ返っていた。主人公は、そんな奴らを狩って日銭を稼ぐサイボーグ賞金稼ぎ。だがあるとき違法薬物を運ぶエルフの売人を追い詰めたところ、謎のチート魔術師に邪魔されて―― こんな怪しげな筋から始まる物語……そう、本作はサイバーパンク×ファンタジーの怪作なのだ。 そもそも論として上記2ジャンルは水と油。混ぜようとすると要素同士が反発し合うため、やるなら読み手を納得させるだけの深い世界観構築が必要不可欠。本作はそこをきっちり押さえつつ、かつ(本当に)予想もしない物語の転がし方で我々を迎えてくれる。 ラノベ風味なキャラ同士の掛け合いも楽しく、完結しててエタる心配もなし。どうです?