評価:★★★★★ 4.5
仕事も用事もない、晴れた日曜日の朝。想定外に早く起きてしまった二十二歳の前原北杜は、コーヒーを片手に朝のひと時を過ごそうとします。
同棲中の彼女との、のんびりした会話。ちょっと気怠い早朝独特の空気。日曜朝の「あるある」が、きっとあなたを引き込んでくれるはず。
さあ、北杜と一緒に、あなたも白日夢の中に身を沈めてみませんか?
話数:全8話
ジャンル:ラブコメ
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:全年齢対象
若い二人の何気ない余暇雑話。でも考えてみれば、これって何よりの貴重な奇跡なのかも知れなくて。大都会東京で偶然巡り逢って生活をともにして、同じように過ぎる時間の流れを憂いて、変わらない二人の時間を愛したり、変わっていかなきゃ生きていけない将来に悩んだり。二人は二度と同じように出逢わない、そして、お互い寄り添っても、あえなく別れても、この会話だけは二度と再現できない。恋人たちのプライベートなやりとり。山崎ナオコーラさんの『論理と感性は相反しない』を彷彿とさせられました。しかし、これはカップルごとに、唯一無二のものだし、カップルごとのケミストリーが起こす独自の化学変化の予兆を孕んでいます。奇跡は劇的なものばかりじゃないみたいです。そこここの町並みの、ふとした片隅で、誰かが少しずつ、変わっていく。今日、誰かに、明日、あなたに。そんな奇跡を思わせてくれる、リアルで素敵なラブストーリーです☆