評価:★★★★★ 4.5
「お願い。お願いよ。ここから出たいの。どうかお願いよ」
大きな植木鉢の前で、ちいさな少女は泣いていました。
こぼれた涙は氷の粒になって落ち、チリン、コロン、と音を立てます。
彼女はうわさどおり、毎日泣いてばかりいるのです。この冷たく長い冬を、あたたかく美しい春にするため、小さな女王は銀の植木鉢に語りかけました。
〜冬の童話祭り2017参加作品〜
話数:全2話
ジャンル:
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:全年齢対象
玉編みもそうですが先生の書かれる作品はなぜこうも素晴らしく人の心の琴線に触れるのでしょう。貴方は天才か。文字を、言葉を操る天才か。いや天才に違いない。この作品もやはり全員が読むべき素晴らしい最優良の作品です。読むとあなたの心が洗われることでしょう。私も先生の様に言葉の魔術師になりたいものです。心から尊敬します。