「私がホームズで、先輩がワトソン君です！」「それは解せぬ」

　今まで歴史上では数多くの「名探偵」が誕生しています。

　シャーロック・ホームズ。コロンボ。金田一耕助、明智小五郎、神津恭介。エルキュール・ポワロも有名ですね。このように挙げだしたら本当にキリがありません。

　その中でもやはり、私は名探偵の代名詞とも言われる「シャーロック・ホームズ」が大好きです。相棒の「ジョン・Ｈ・ワトソン」と共に繰り広げられるミステリーは、完結し終えるまで私の目を本に釘づけにしてしまいます。

　こんな言葉はご存知ですか？「事実は小説よりも奇なり」という言葉です。

　現実は、小説のような創作の物語よりも、奇怪で思いもよらないことが起こるという意味。何とも夢の膨らむ言葉です。

　しかし、所詮夢は夢。叶うことの無い「夢」。ちなみに、私の家庭は「探偵事務所」です。

　憧れていた探偵像が見事に崩れ去っていくのが、本当に早かったことを覚えています。

　探偵とは、殺人事件に関わることも無ければ不思議な難事件に遭遇することもありません。聞きたくも無くなるようなドロドロした浮気の調査や、企業の市場調査を行うのが今の探偵のお仕事なんです。

　でも、私はそんな現実世界に辟易することはありませんでした。いつかきっと、私も。