評価:★★★★☆ 4
四月一日に海外から発信された映像には死者が蘇って人々を襲う“ゾンビ”が映っていた。
殆どの人がこれを信じず、エイプリルフールネタだと馬鹿にした。
ただし世の中には信じる者が少なからずいて、日本に住む彼もその一人だった。
日本の教室で目立たない高校生だった彼はあの日から色々準備を進めて来た、何時か訪れる日を見据えて。
そして到頭やって来た、人々が信じていなかったものが、信じたくなかったものが。
その日から彼は頭角を現し、仲間たちと共に自らの足で歩き出した。
この終わった後の世界で生き残る為に。ゾンビパニックに見舞われた世界で高校生の男女が頑張っていくお話。
主人公を始めとした中心人物たちは普通ではありません。
物語には現実に存在する都市名を改変したものが出て来ます。
また、銃や防犯、自衛隊や政府に関する知識が登場しますが、主人公がネット情報を集めて披露していますので、現実と違う場合があります。ゾンビはアーキタイプなパターンなので“動きが遅い”“頭を破壊しない限り動き続ける”“噛まれるとゾンビ化”“力強い”と言う特徴です。
走ったり空腹で死んだり知恵ある行動を取りません。
変身もしません。
話数:全12話
ジャンル:
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
この作品は、一般的に「なろう」でよくあるセオリーが満載だ。「逆ハー」「主人公TUEE」など、何度も読んできていて飽きているくらいの人も多いはずなのだが、この作品では気にならない。主人公のキャラクターがそうするのか、女性陣との程よい距離感、強いはずなのに、どこか等身大な主人公で好感が持てる。気が付いたら、主人公に引っ張られて街をさまよう気分になった。もう少し先が知りたいと思うあたりで完結しているが、腹八分目でよい。