評価:★★★★★ 4.5
『陸軍の高校に入ったら、ツンツンした女子に嫌われ、ロシア娘に蹴られたけれど、パンツは見れました』
正化二三年(西暦2011年)春。
西の日本帝国と東の極東共和国に分断された日本。共和国の西侵から20年が経ち、その戦禍の記憶も薄れた平和な日常。
陸軍が管轄する高校に入学する少年少女たちの物語。そのひとりである上田次郎は、第一〇九少年学校(金沢)に入学するために、ひとり鈍行列車で金沢駅に向かっていた。
ツンツン女子やロシア娘とのラッキースケベ、そして恋愛、チビヤンキーくんとの友情
お堅い中隊長やチャラい軍人、最強シビリアン教師や、お姉さん中尉といった、少年少女を見守るどこかポンコツな大人達。
彼らが織りなす人間模様。
バカをして、傷ついて、恋をして、成長して。
そんな日常系ミリタリー学園ラブコメの一年が始まる。
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
とにかく面白い。超ハマる。 少年学校とタイトルにあるが少女も普通に出る。寧ろ少女の出番がかなり多い。多過ぎるまでに。それに付随してラッキースケベがふんだんに盛り込まれている。一話に一回とまではいかないが、読者の欲求は程よく満たされるだろう。 登場人物は誰もが懸命に生きている。 戦争と国家分裂という重苦しい背景が未熟な高校生にも自然と伝染し、厳しい訓練に耐えつつも己のスキルを高めようと日々を過ごしている。 青春は子供だけの特権か? 否! 貴重な青春時代を戦争によって搾取されてしまった大人達にも、それに浸る時間が与えられる。 甘い青春、ほろ苦な青春……読む者全てを虜にする名作がここにある。 単なるミリオタ小説と切り捨てるなかれ!