七つの子 完結日:2017年1月19日 作者:砂たこ 評価:★★★★☆ 4.3高校時代、僕は友人二人と、忌まわしい体験をする。 卒業し、その出来事を忘れていたが――僕達は、解放された訳ではなかったらしい。 話数:全6話 ジャンル: 登場人物 主人公属性 未登録 職業・種族 未登録 時代:未登録 舞台:未登録 雰囲気:未登録 展開:未登録 その他要素 夏のホラー2018 夕日 成人式 日常 童謡 酉年記念作品 雑木林 注意:全年齢対象 なろうで小説を読む
ゴミを荒らしたり、敷地内に勝手に巣を作っておきながら攻撃を仕掛けてきたりと、何かと鬱陶しい存在のカラス。そんな彼らを追い払うために石を投げたりしたことがある、そんな人はちょっと気をつけて欲しい。学術的にも指摘されているように、彼らはとても賢く執念深い生き物なのだ。知らず知らずのうちに、そんなカラスを敵にまわしてしまったこの作品の主人公たち。はじめは、ちょっとした親切心。差し出したその手に悪意などなかったにもかかわらず、それがほんの少し空回りしたばかりに、彼らは坂道を転げ落ちてゆく。一度転がり始めたボールは、二度と止まることはない。坂の先で何かにしたたかにその身をぶつけるまでは。子を思う親の気持ちに種族の差などない。それは仇を憎く思う気持ちにしても同じこと。賢いカラスは、今日もあなたを探している。見慣れぬ黒い羽が一枚、どこからともなく落ちてきたとしたら、気をつけたほうがいい。