評価:★★★★☆ 4.1
父の仕事の都合で今年の春から札幌で暮らしている主人公のヒカルは、初めて経験する北国の冬に心底まいっていた。
朝起きると家の前には大量の雪が降り積もっており、敷地がどんどん埋まっていくので、スコップやスノーダンプでひたすらその雪を運んで庭に捨てに行かなければならないのだ。
人はこれを「雪かき」と呼ぶ。
そしてヒカルは思った。こんな重労働をクソ寒い中やるなんて信じられない――と。
そんな厳しい真冬のある日、彼が出会ったのは、雪の中に埋もれていた祠の主。
可愛い童女のなりをした、妖狐の紅(くれない)である。
彼女はヒカルがもつ霊力をいただく代わりに、源家の雪かきに協力することになった。
その日を境に、ヒカルは多くの妖怪たちと出会うことになる。これは雪国で少年と妖怪たちが雪かきをする、そんなお話。
今日から毎日一話更新です
話数:全18話
ジャンル:
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:R15
とても良い作品ですなぁ!こちらは『『雪かき』と言うテーマを軸に温かくてほっこりしてしまう系ドタバタ妖怪ストーリー風味』です。全体的に巧く纏めてある文章力と人間味のある妖怪キャラクター達が良い味を出しているストーリー展開は作者様のセンスの良さが充分に伝わってきますなぁ。『新幹線』……そう、こちらの作品でたびたび登場する『新幹線』と言う言葉の使い方のセンスに私的には良い仕事しているなぁと感心してしまいます。読み手の皆様、一月の夜長にこちらのほっこりする作品を読まれてみてはいかがでしょうか。
目下、北国の皆様には、日常生活の一部ともいえる「雪かき」そこに美少女妖怪が加わると…アラ、不思議!?辛く、しんどい雪かきが、みるみる面白可愛い物語になりましたよくある妖怪小説は、美少女妖怪が登場し、異能が飛び交い、派手な戦闘シーンで盛り上がりますが、この作品はひと味違いますズバリ、美少女妖怪が雪かきをします(バーン!)…え?それのどこが楽しいかって?そりゃあ、アナタ…可愛い妖怪娘が、しんどい雪かきに駆り出されて働く姿がいいんじゃないですか!!(ババーン!!)文章もテンポよく、登場人物達の個性も豊かそれぞれの会話も面白く、設定も妖怪好きは勿論、そうでない人も充分に分かりやすい内容になっています雪深い北海道で繰り広げられる、新機軸の「あやかし雪かき奮闘記」いま、自信をもって、妖怪と雪かきを愛する(もしくは、苦しむ)全ての人々にお奨めします!