評価:★★★★☆ 4.2
その美貌と推理力から美人すぎる名探偵と呼ばれているメイは、大口依頼を解決し、500万円の大金を手にする。しかし、その金を彼女は旅行に出かけて消費することに決め、汽車に乗るのだが、そこで突如、殺人事件が起きてしまう。止まらない汽車、無愛想な警官、そして家族の愛と憎しみ。全てが交差する時、それでも、彼女は普段と変わらず酒を嗜むのだった。
美人すぎる名探偵シリーズの長編第2作目!※ここから読まれても何ら支障はありません。
話数:全7話
ジャンル:
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:全年齢対象
電車じゃなくて、汽車。そこがポイントなのでしょう。美しすぎる頭脳明晰な名探偵は『事件の始まりが好きだ。謎が多く含まれて、世界が魅力的に映るからだろう。だからこそ、だろうか? 謎が解き明かされると落胆してしまう』などと言っていますが、それでも謎を解かずにはいられないのでしょうね。完璧超人な主人公にようやく、人間らしい血肉ある一面が出てきた、という作者のコメント通り、思わず心がほろり、となる場面あり。家族ってね……そうだよね。そんなことをふと思わせてくれる、逸品ですよ。
皆さん!本作は、 ハードボイルドな女性探偵であり、美人すぎることで有名なメイを主人公とするシリーズの長編第二弾です!さて、今回の作品のポイントはズバリ「汽車」です!ミステリーと言えば、舞台が重要となりますが、本作では汽車が舞台ということで非常に雰囲気があって、それだけでも楽しいのに、さらに殺人事件が起こります。私は本作を読んで、アガサ・クリスティーの「オリエント急行の殺人」を思い出しました。そんなクラシックな雰囲気が本作には漂っているのです。そして、エドワード刑事という些か個性的な刑事さんが登場します。最後のシーンは深く胸に来るものがあります。今思えば、本作を読んだことが、ナツさんの「美人すぎる名探偵シリーズ」にハマるきっかけでした。さあ、皆さんもこの作品の世界に一足踏み込んでみては?まあ、戻ってこれなくなるかも知れませんがね……。