評価:★★★★☆ 4.4
このお話は「出会いの窓は南の塔に」の前日譚その2です。
本編の完全ネタバレですので、できましたら「南の塔」から読んでいただけると、とってもうれしいです。「南の塔」を読んで下さったかたへ。またお会いできて光栄です。
今回のお話は、読み手の年齢や環境によって、感じ方、味わい方がちがうのではないかと思っています。
毎日更新、全12回でおわりますので、よろしくお願いいたします。
話数:全12話
ジャンル:
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:全年齢対象
じんわりと「人間性」の滲み出る作品だと感じます。綴られる言葉の中に込められた「思い」は、光を当てた宝石のようにキラキラと美しいです。どうぞ、読んでみてください。ある日、老夫婦は「わけありの赤子」を川で拾ってしまう。また、その老夫婦は、同時に遠縁の子供も引き取って面倒を見ることに。父親、親戚の子供、母親。それぞれの視線が「わけありの子ども」に注がれていく。その視線は戸惑いであり、嫉妬であり、そして慈しみであり……人間の内面へと深く深く光を当てていきます。特に母である「リュシラ」のページが圧巻です。母とは、かくなるものでしょうか。とても驚いてしまいました。同時に、とても幸せな気持ちになりました。お勧めです。