評価:★★★★☆ 4.3
“テオス・クレイス”――それがこの世界=体感型ゲームの名前。12のステージはギリシャの12神の守護を受け、神々から受け取る“鍵”が次のステージの扉を開く。
その世界を戦士でプレイしていたアヤノは、ある日突然現実世界へ帰れなくなった。なぜそうなったのか。どうしたら帰れるのか。手がかりは何もなく、唯一の指針は差出人不明のメッセージ、『13番目のステージへ向かえ』というもののみ。同じ境遇に陥った4人の仲間と共に、アヤノは幻の最終ステージを目指す。
けれど本当は。本心は。
帰れないのか――帰らないのか――?
話数:全200話
ジャンル:
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:残酷な描写あり
架空のVRMMOゲームであるテオス・クレイスを舞台とした物語。ゲームのリプレイのように楽しんで読み進めていくと、徐々に読者は「恐怖」を体感するだろう。主人公たちを襲う幻想症候群の正体とはなにか。そして、主人公たちに干渉してくる謎のプレイヤー「ファントム」は、敵なのか味方なのか、それとも最初の被害者なのか。「現実(リアル)とは何か」リアルとバーチャルの境界線を恐怖で彩る作品。読者が物語の設定を理解したときには、この作品の中に引き込まれていることだろう。