評価:★★★★☆ 4.3
一つの国があった。その国は大きくなり過ぎた。理由は聡明な帝の誕生である。周囲の国々を食らいつくしたその国に勝る者はなかった。しかし、その国が唯一手を出せない領域がある。北の大地は悪霊が住まうと言われ、古来より「護衛壁」と呼ばれる壁を作りその侵入を阻んできた。若き将軍ゼノ=アキュラは親族の罪により、この地へ流刑とされる事になる。生き延びるためにさまざまな事に挑戦するゼノ。そこで出会う北の部族の生贄候補の少女たちと補佐人、さらには部族を守る守護霊との関係。それは死ぬためではなく生かすための旅。少女らの運命を覆すために、ゼノはその旅に同行する。
カクヨムにも投稿しています(https://kakuyomu.jp/works/1177354054886260090)
話数:全19話
ジャンル:
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
その他要素
ファンタジー世界観ですが、いわゆるチートなどで主人公が生き抜くということはありません。 不幸な出来事により流刑に処された主人公の、青年らしい葛藤や、無我夢中で生きようとする姿には引き込まれます。 また、森の中で人間が生きていくという姿を丁寧に描いており、主人公への興味が深まります。 そして守護霊という存在に触れていくのです。 この不思議な存在へ導く流れや、主人公ゼノが少女に惹かれていく気持ちも丁寧に書かれており、違和感なくのめり込んで読むことができます。 クライマックスへ向けての伏線があちこちに散りばめられており、読んでいて大変楽しいです。 周囲の人々の葛藤も描かれているので人間物語としても楽しめます。名前を出したい人が沢山います。登場人物すべてが気になるのです。 感想下手で申し訳ないですが、読まないと損だと思った自分の気持ちに従って、レビュー書いてみました。