評価:★★★★★ 4.5
世界は五色の木によって支えられている。五色の木には精霊が宿り、彼らの糧となる歌が毎日、捧げられる。
都の神殿で国の中心たる精霊の木に歌を捧げるのは、選ばれた歌君。
歌君になるための試験を受けるため、田舎から出てきた私は、神殿前の広場で禁を犯す。
それは……死をもって贖わねばならぬほどの、重罪。この話には、自殺・無理やり・自然災害の話題があります。苦手な方は、ご注意下さい。
話数:全14話
ジャンル:仕事もの
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:R15
なろう作品に多い『異世界』や『転生』というキーワード、しかしその作品を見ると概ねゲームの世界やモンスターが出てくる世界、悪役転生などといったもう定番になってしまったジャンルですね。実は、そんな異世界ストーリーに飽きていた私。そんな時に出会ったのがこの作品、『水に歌う 空の舞姫』です。良い意味で一風変わった作風、独特の言葉遣いやキーワード、更に世界観が壮大であり細かな設定もしっかりとしている。スピリチュアルな雰囲気漂う世界観に浸れる作品です。主人公の少女は、描いた夢を追いかけ街へ出ますが、そこで待っていたのは、己の未熟さが引き起こした怒り。しかし少女は精霊に導かれ、その能力を開花させていくのです。“この世界”では異質な存在である自分と、向き合う成長の記録でもあるでしょう。私の文才では伝えきれませんが、伝わりきらなかったら読んでいただきたい!沢山の方に知って頂きたいです。