評価:★★☆☆☆ 2.4
人々は自分たちが生きている舞台を世界と呼んだ。世界は限りなく人工的だった。そこには国家も宗教も家庭もない。いかなる組織も存在できず、生や死、そして愛までもコンピューターシステムにコントロールされていた。全ての人々は、根無し草の放浪者として、システムに指示された場所へ行って働き、指示された宿で眠り、指示された相手と子どもを作る。生まれた子供は親の顔を知ることなく、施設で育てられ、やがて独り立ちをする。
それでも人々は、悩みも不満なく過ごしていた。自由がない代わりに、すべての被支配層は平等だった。だったと過去形を使ったのは、完璧と思われたそのシステムに異変が生じたからだ。システムは危機に対応するため一人の冒険者を選び出した。
話数:全56話
ジャンル:アドベンチャー
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
平等を目指す創始者によって世界が激変し、機械の管理・供給(と人口大激減)のおかげでそれなりに皆幸せに(まぁたぶん)生きてる社会が舞台である。ともかく個人は何も持たない。 家なく故郷なく家族も友人もいない。交配は管理され人種は平均化している。それでも枠外に出るようなやつは処罰される。たとえば提供されるスーツのどれも体に合わないなら死刑だ。 そんな理想郷にもシステムが腐朽するときはやってくる。この物語は世界を救い普通の日々を守ろうと奮闘する人々の物語である。 たまにそうじゃないのもいる。