評価:★★★★★ 4.5
『ネット小説大賞エントリー作品』
魔法が実在し、人々の生活に有形無形の影響を与えている世界。
分けても日本第二の巨大都市『大阪都』は。
独自に発展し進化した魔法文化の中心地として世界にその名を轟かせていた。そんな街で、若干十三歳にして大魔女として知られる少女『武本慧』の元に
競売物件を専門に扱う不動産屋からの依頼が舞い込む。落札した物件に魔法が掛けられ、売買できないと言うのだ。
そして、その魔法を解いてもらいたいと。高額な報酬を条件に調査に乗り出す慧。
そこで遭遇したのはスラムを支配する難民系犯罪組織から逃れた、
一人の魔術師と禍々しい『キメラ』達だった・・・・・・。凶悪な犯罪組織を向こうに回し、異形の者たちと『EXODUS』を繰り広げる慧。
その先に待ち受けるものは?可憐にして悪辣
冷酷にして強欲
非情にして凶暴
大阪一、つまりは日本一、早い話が世界一の大魔女、武本慧が暴利をむさぼり暴虐の限りを尽くす
ピカレスク・ファンタジー第二弾!ついに公開!
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
大阪。日本を代表する街の一つだ。閉店セールを何年もする店やら、傷を負った人たちの居場所、そして反対に緑が豊かだったり、お金持ちの乗る茶色い電車が走ったりと…ととにかくなんでもありな街だ。そこに魔法がもしあったら…そう考えたらもうワクワクは止まらない。何が起こるやら。どうなるやら。そんな妄想を叶えてくれるのがこの小説だ。大阪に住んでいる作者さんの関西弁なので、空気感は抜群。声まで聞こえてきそう。それに肝心の魔法も魔術を学んでいる人の公演を聞きに行ったりして調べたという一級品!その極上の素材が合わさってできたRWEの話は、ピカレスクに進んでいく。カネをふんだくり、知略を重ねて主人公の魔女、慧は依頼人からの命令をこなす。その展開は短いながらもスリリングな魅力に溢れている。もし大阪が好きな人、魔法に興味がある人は是非読んでほしい。そうでなくてもこのカオスな雰囲気を味わってほしい。おすすめです。