評価:★★★★☆ 4.1
幼い頃、魔王に拐われ捕らわれの身となった姫は、勇者が助けに来てくれるのを信じて待っていた。
しかし、15年経っても未だに勇者は姿を現さない。「一体どこをほっつき歩いているのよ!」と思いながらため息をついていると、魔王が姫の態度のことで注意をしてきた。
我慢の限界が近づいていた姫は、魔王に注意されたことを切っ掛けにこれまで魔王がとってきた魔王らしくない行動について指摘をする。
すると魔王の口から予想外の言葉が返ってきて──!?
話数:全7話
ジャンル:
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:全年齢対象
おすすめする作品は、イメージする魔王像をぶち壊してくれる事をお約束します。タイトルは「姫様はもう我慢の限界です!」名の通り姫様や魔王が登場する作品で、姫様がある日我慢の限界を迎える所から物語は始まります。では、いったい何に我慢の限界を迎えたのか?それは、魔王に捉えられているのに十五年以上の月日をへても、いっこうに勇者が助けにこない。そんな状況に当然姫様は疑問を持ち、あろう事か魔王にたてつきます。普通ならば、魔王の怒りを買いそうですが、この物語のおもしろいのは、そんな姫様に対し魔王がティーカップを用意し愚痴を語り始める所です。魔王の口から飛び出すのは、リアルな金銭状況や、現在自身が置かれている状況。思わず魔王に「おいおい…」とツッコミたくなるような、一風変わったファンタジー劇。そしてラストは、思わず「えーー」と声がでそうな展開で幕を閉じます。王道の筋書きに飽きた方は是非お試し下さい。