評価:★★★★☆ 3.8
倒産しかけのトラック運送業をやっている多嶋流行 (37)に神のお告げがあった。
『そなたのトラックには人を異世界に送る力があります。ぜひその力で異世界に送って欲しい人がいるのです』
異世界に人を送る方法。それは時速80km出したトラックで対象を轢くこと。
初めは無視していた流行だったが、毎夜毎夜夢枕に立たれお願いされ続ける。
しまいには起こるだろう不幸な未来まで見せられ、しかたなく受諾してしまった。対象は男子高校生。
時速80km以上の速度で轢ひかれた少年は、無事に異世界へと旅立った。
そして異世界に人を送った報酬に、送り先の異世界の神からその世界のモノが送られてくる。ときには宝石が。
ときには神の像が。
そして、生け贄の少女が。
その報酬でなんとか会社の経営を立て直した流行の夢枕に、たびたび立つ自称・神。
今日も流行は、しぶしぶトラックで人を異世界に送り続ける。10万字ちょっとの文字数で完結いたしました!
R15や残虐描写有りは保険としてつけています。
話数:全22話
ジャンル:
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
記憶に残る多くの異世界転生物語そのプロローグはトラックによる轢死であり様式美でもありますが、事故当事者による必殺の運転について深く掘り下げた作品でした。週末は布オムツを縫う北海(☼ (工)☼) クマッッ!全22話なので気軽に読める筈なのですが、なかなかどうして読ませてくれる内容です。無事故無違反ドライバーである主人公が何故巻き込まれたのか? 主人公は何を考え、感じて運転するのか?多くのなろう読者が疑問に思っていたかもしれない一つの回答がここなのでしょう。さぁ異世界へ旅立つ貴方は、これを読んでから逝きましょう!