これほどまでに『自由気儘』な小説を、私は未だかつて読んだためしがない。
————レビュー投稿者:だろ[2016年11月25日 22時17分]
・小説タイトル:流星の奇策軍師 ~最強のスキル保有者~
・作者:卯木々籤乃一言でレビューするならば、「よくある異世界転生物語」となります。内容にチート・ハーレム・主人公最強などの成分を含む、量産型テンプレ小説です。
人気のテンプレ小説を読みたくて、ランキングから選んだ物がコチラでした。
面白いのですが、腑に落ちない箇所が所々に存在しています。レビューなので、書くかどうか迷いましたが、触れておいたほうがいいと結論しました。
まず、【設定が杜撰】です。
・『ギルドによる補助金のばら撒き』
・『古狸と揶揄される “老獪” な官僚たちによる、自己保全なしのままで行われる無謀な汚職(しかも、行き当たりばったり)』
・『王家の者にも平等に適用される奴隷制度(奴隷王女を仲間入りさせたかったと推察できる)』
・『建国した王が神から授かったという滑稽な憲法』
序盤だけでも、これだけ見受けられました。次に挙げるのは、主人公にあたえられている【ご都合主義】と【不可解なチート】の数々です。
・『自分の都合しか考慮していない騒乱行動』
・『従順な者や若い女を依怙贔屓する差別行為』
・『優秀なスキルが多すぎて、まったく使用されない無駄なスキル』
・『願望そのままに想像どおりの変化をもたらす便利なスキル進化』
・『不合理な戦術が、いともたやすく効果的に作用する展開』
・『アーティファクトを “偶然” にも続けざまに発掘していく強運』例えばですが、主人公のもとへ複数のヒロインがワラワラと集まって来るだとか、事件が立て続けに起こったりするのは十分に理解できます。しかし、創作物だからといっても、限度があるのではないかと言いたくなります。
それでも他の類型と比べ、群を抜いて面白いと思ったのは事実です。テンプレが好みの方にはオススメしたい作品でしたので、レビューを書かせていただきました。
読了したあとは活動報告での感想返しを読むという楽しみもありますので、お忘れなく記憶にとどめておいてください。
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