評価:★★★★☆ 4.3
目覚めると、真っ白い部屋にいた。
部屋に一台だけあるパソコンのディスプレイには、こう表示されていた。
【この部屋は、小説投稿サイト『小説を書こう』のランキングで一位にならなければ出られない】
これは、何もない部屋に閉じ込められた男の、地獄の投稿生活を綴ったものである。この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。
話数:全12話
ジャンル:
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:全年齢対象
なろう初心者必見。「小説家になろう」で投稿していくうえでのポイントが、ストーリー形式でわかりやすくまとめられています。実際にランキング累計1位を取った作家さんだからこそのノウハウが、惜しげもなく明かされてるあたり、太っ腹としか言いようがありません。小説を書いている人、あるいはこれから小説を書こうと思っている人、すべてにおススメできる良作です。ただ、作中でも触れられていますが、やっぱり盗作は犯罪ですよね。アカウントの乗っ取りも。特にデビュー前の新人さんからはなおさらに。京アニの放火事件、真実はどうだったんでしょうか?
私は小説投稿に興味がある。だからかもしれないが、感情移入がとても強かった。ここまで深く考えることはしなかったし、さすが累計一位の方だ。と、尊敬しつつ最後までワクワクしながら読ませて頂いた。例え小説投稿に興味がなかっとしても、非常にレベルの高い作品なのは間違いない。理不尽な孫の手さんには、また長編を書いて頂きたいと思っています。至福の時間をいつもありがとうございます。
登場人物は自分ただ一人、舞台はパソコンがあるだけの白い部屋ただ一つ、目的は小説投稿サイトで1位を取り部屋から出る事のみ。この限定的状況下で描かれる思索と創作の無限の日々・・・男は部屋から出る為に仕方なく作品を書き始める・・・そして行く手阻む壁の大きさを知ることになる・・・男は壁を乗り越える為にあらゆる手を尽くす、努力も研究も観察もズルもイカサマもパクりもチートも・・・出来る事は何でもやる・・・だけど扉は開かない・・・男は部屋を出る事ができるのか・・・男が拾い上げる最後の1ピースとは・・・創作の全てが詰まっているような素敵な作品です!
目が覚めた時、主人公の青年は、PCと机、ベットのみがある、小さな部屋に閉じ込められてる。PCに表示されている『この部屋は、小説投稿サイト『小説を書こう』のランキングで一位にならなければ出られない』という文字。青年は不慣れながらも、小説を書こうで執筆を開始する――。青年はランキング1位を取るため、様々な作戦を取る。ランキング上位の物からパクる。オリジナルの物を育てる。小説にSOSのメッセージを載せる。しかし、結果はどれも失敗。青年が最後に辿り着く結末とは?苦悩し、パクリ、考え、藻掻き、足掻く物語。
本作をひとつの娯楽作品として見たら、エンターテイメント性は薄い。筆力は卓越しているものの、ストーリーが地味。登場人物も名前すらない。けれども、「なろう」で卓越した実績ある作者が長いあいだに得た知見を、疑似体験しながら得られて圧巻された。・面白いだけでは「なろう」で評価されるには何が足りないのか。・読者自身も気づかぬ深層心理のプロセスはどうなっているのか。「なろう」では書き方やタイトルの決め方をアドバイスするようなコンテンツを散見する。中には信憑性が低いものも多々あるが、本作はそれらとは一線を画し説得力がある。それだけではなく、分析が深い。この作品で言われている読者の評価プロセスは、小説の分野に限らず映画や音楽やゲームと多岐に当てはまると思う。
私はある小説を読みたくてこのサイトに来た。約一か月かけてその作品を拝読。その後沢山の作品も拝読し、いつしか自分も書き手の末席にいた。あれから丁度一年が経とうとしている時、この作品を知った。私がここに来るきっかけとなった作品の作者の新たな作品だ。主人公はほぼ素人で、なのに一位にならないと部屋から出られないという。そこから始まる試行錯誤。気が狂いそうになるほどに。時の感覚がなくなるほどに。そして辿り着く一つの到達点。読み専の方でも非常に楽しめると思う。でも、今自分が書き手だからこそ、より凄みのある作品だと思えるのかもしれない。この作品はフィクションだ。でも……書き手こそ、一度読んでみてはどうだろう?何か得るものがあるのではないだろうか?もしかしたら、この作品から得たものを、自分のモノとしてさらに昇華させた人が現れたら……抜くかもしれない。あの作品を。
チートな主人公が様々な異世界で跋扈する「なろう」において、この作品は「作品を投稿する作者自身が理不尽な異世界から現実の世界に戻る為にチートを駆使して奮闘する」というちょっと変わったお話。ある日突然白い部屋に閉じ込められた主人公、その部屋から出るためにはWEB小説投稿サイトで1位をとらなければならなりません。主人公は別に小説家になりたいわけではないのでチートを使って問題の解決を目指します。ですが結局それでは上手くいかず、苦悩の末に主人公はオリジナルの小説を書き目的を達成する…というのが大体の流れです。作者の創作に対する工夫と苦悩は小説を読む読者にとって身近に共感できる感情であり、それが物語りを通して上手く表現されている良作だと思います。物語の結末で主人公は全てを忘れてしまいますが、その心の内は一読者としての喜びに満たされています。私もそんな心持でありたいなと思います。
ノクターンノベルズに、これから小説を投稿しようとしている初心者です。でも、ドキドキしちゃって、どうしたら良いのか、よく分かりません。そんなときYahoo知恵袋で、偶然、この小説の事を知りました。主に、自分がこれから小説を書くにあたって、どんな事を注意したら良いのかを学習するために、この小説を読みました。良いタイトルを付ける。あらすじと一話目で期待させる。(すると読者は、続きを読みたくなる)数話以内に、実際に面白い場面を見せる。(期待に応え、読者の信頼を得る)等・・・なるほど、なるほど!自分の過去の体験を正直に、小説ってかたちで告白するだけではダメなのですね。作者自身の体験がベースになっているために、信用できる資料に基づいたアドバイスが沢山、書かれていて、とても参考になりました。他にも参考になるアドバイスが沢山書かれていますよ。知りたい人は…
タイトルの部屋に閉じ込められた主人公は、自信を持って初投稿、ポイントなし。ブックマークを取るところから考え直してやり直し。ブックマークがついたらポイントを取ることを目指してやり直し。 こんなんじゃ出られねー! ただ書いて投稿するだけではランキング一位は取れないことにやっと気付いた主人公。ランキング作品を読んだり、読者に読まれる傾向を探ったりしているうちに奇策を思い付き、挑戦を続ける。 何か食べたい。空腹を感じないその部屋には食べ物は届かない。 誰かと話したい。投稿サイトとだけ繋がるパソコンしかない部屋。 孤独 狂気 絶望地獄から主人公の本当の投稿生活が始まる。 読み専なら誰でも没頭し、ランキング作家を疑似体験できる創作物語です!! でも書き手には別の楽しみ方がきっとある。 ランキング一位獲得に至る苦悩を味わってみませんか?
話の内容は題名通り。主人公は普通の人で、与えられた状況が特殊であるが、それ以外は我々となんら変わりないだろう。 そんな主人公に突如降りかかった、とある小説投稿サイトでランキング一位をとれなければ部屋を出られないという状況。 この話に特別な物はないように思う。ネット小説を書く主人公が様々な手段を考え、やってみる。しかし、この話についついのめり込んでしまい主人公を応援したくなるのは、恐らく創作活動を行う者なら誰でも感じる思いをこの主人公もまた抱いているからだろう。 主人公の成長、共感、そして起承転結。この作品にはそういった創作に必要不可欠なものがしっかりと根付いている。