評価:★★★★☆ 4
茉莉は生まれた時から人とは違う、特殊な瞳を持っていた。それは人の思念や意識、感情がイメージとして視えるというものだった。
ある日、夏休みが始まる前日のこと。茉莉は同じSF同好会に所属する夏咲に呼び出される。呼び出された目的は、最近巷で噂になっている終末論についての調査だった。
「今年の夏の終わり。全人類は花となり世界を覆い、後には何も残らない」、というものだ。
茉莉は、SF同好会の部長である夏咲。そして幼馴染の日々花と共に夏休みを終末論の調査に費やすこととなる。
しかし、終末論を調べていく内に次々と不可解な現象に遭遇する。調査の行く先々で残されるメッセージ。空に浮く白い鯨。自らをくじらと名乗る茉莉と同じ瞳を持つ少女。調べれば調べるほど、分からないことが増えていく。更にその終末論は、本当の世界の終わりにも繋がるもので……。
空想と現実が入り乱れ、全てが撹乱されていく視界(せかい)の中。茉莉が本当の世界を直視した時、くじらの少女は選択を迫る。どうか彼女が、幸福な選択をするようにと――
話数:全28話
ジャンル:
登場人物
主人公属性
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職業・種族
- 未登録
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録