ぽうさん横丁 完結日:2017年8月4日 作者:秋野 木星 評価:★★★★☆ 3.9ぽうさん横丁を中心に、ある町の日常を描いていきます。どこかおっとりとした空気の流れるこの町に引っ越してきた難波康介さん。二十六歳のこの男性が出会った不可思議な住民たち。ほのぼのとしたこの横丁に、あなたも遊びに来てくださいな。 話数:全15話 ジャンル: 登場人物 主人公属性 女主人公男主人公 職業・種族 未登録 時代:未登録 舞台:未登録 雰囲気:未登録 展開:未登録 その他要素 日常 注意:全年齢対象 なろうで小説を読む
ぽうさん横丁。ちょっと変わった名前の町であるぽうさん横丁には、穏やかな時間が流れている。名前の由来は説法に由来するらしい。この話は現代の説法ではなかろうかと私は思う。こういう町をみんな心のどこかで探しているのだ。やり手だけど頼りになりそうな保険のおばさん。綺麗なお姉さん。変わった子どもと頑固なお爺さん。そんな人たちが暮らす、ぽうさん横丁を私たちは追い求めているに違いないと思う。田舎暮らしが楽かと思えばギスギスして暮らしにくく、都会も楽かといえばそうではない。他人に感心がなく、どこか寂しい印象を抱く。住めば都というけれども、どうせ住むなら始めから都が良いものだ。地味な町には違いないけれども、ぽうさん横丁は日本人にとっての都なのだと私は思う。心の安らぎを求めている人に、是非お勧めしたい作品だ。