文字化け 完結日:2017年7月29日 作者:天笠 螢 評価:★★★★★ 4.5 “社会”という枠組みは、人に様々なストレスや心の悩みを抱えさせる。それは時として、一般には見えない“前兆”となって現れる。 その前兆が見える山下真は、いつも本を持ち歩いていた。 それは、読むためではなく――――武器とする為に。 カクヨムにも掲載中。 話数:全23話 ジャンル:異能バトル 登場人物 主人公属性 未登録 職業・種族 未登録 時代:未登録 舞台:未登録 雰囲気:未登録 展開:未登録 その他要素 テロリスト 学園 超能力 注意:全年齢対象 なろうで小説を読む
正義の味方と言って何を思い出すか? そこは人それぞれだけどここはあえて仮面ライダーをだす。その平成仮面ライダーで一歩抜きん出た人気を集めた物と言えば、たとえば『電王』とか『W』とかがあるんだけど、この二つが抜きん出ていた理由――それは『弱者を助ける正義の味方』と言うスタンスを絶対に崩そうとしなかったこと。ヒーロー物というのは極論すると全てが能力バトルであり能力の競り合いに過ぎない。だがその能力の競り合い劇から一歩抜きん出て見る者を魅きつけるとすれば、そこに確固たるモラルとポリシーを持った『正義の味方』であるか否か? と言うことなのだと思う。前ふりが長かったが結論本作の主人公『山下真』は正統派の正義の味方だ。人に言えない能力を持ち正体を明かせぬ苦労と運命を背負いつつ、“兆候”をあらわした苦悩する者を助けようとする。変身こそしないが彼は正義の味方だ。これからの展開が楽しみな作品である