波紋の広がりは、世界には及ばない。 完結日:2017年9月3日 作者:小春 佳代 評価:★★★★★ 4.5大学のアートサークルで「どうしても好きなこと」を黙々と作業しながら、自分は一体何がしたいのか分からないままでいる一回生の女子、小鹿。ところが作業場であるベランダに現れた一人の男性によって、その狭い空間に波紋が広がってゆく。 話数:全9話 ジャンル: 登場人物 主人公属性 未登録 職業・種族 未登録 時代:未登録 舞台:未登録 雰囲気:未登録 展開:未登録 その他要素 サークル 先輩 恋 自分探し 芸術 注意:全年齢対象 なろうで小説を読む
彼女は「どうしても好きなこと」に没頭する。心にスキマが空いてしまって、それを埋めるために時間を消費させているのだ。遠距離恋愛。恋人は受験に失敗して、地元で趣味に没頭している。会いたいけど会えない。本当に会いたいのか?スキマ。心のスキマ。彼女の隙間の中に一人の男が現れる。彼女持ちの男。そばにいる人。憧れの人。愛しい人に。
大学のアートサークルに所属して、ベランダの隅で黙々と手を動かし続けるヒロイン。その手から生み出されるのは……モノ。 そして、ヒロインの目の前に突如現れた男性先輩。この彼、ヒロインが生み出すモノを作品として昇華させた。 さらに、作品の活躍できる場所を持ってくる。 そんな男性に少しずつ惹かれていく。まるで、水面を浸食していく波紋のように……。 しかし、その男性は、想いを寄せる彼女がいて、そのための夢があった。 自らの作品とともに想いとして拡がる波紋。 どう、折り合いをつけ、前に一歩を踏み出すのか? もう、ドキドキが止まらない。