評価:★★★★☆ 3.9
僕には栗羽おそらという恋人がいる。
だから、佳月さんがいくら魅力的な女の子でも、その気持ちに応えることはできない。
そう伝えようとして、次の瞬間、いきなり抱きつかれた。
「好きですっ……!」
耳元で、佳月さんが叫ぶ。
「私は、逢海先輩のことが好きです」
僕の首筋に顔を寄せたまま、佳月さんは言った。
「お願いです、私を……先輩の彼女にしてください」
「……でも、僕にはおそらがいる」
荒れ狂う波のように激しく感情が揺れ動く中、僕は、絞り出すようにそう言った。
佳月さんはそんな僕に、
「おそらとは、別れなくていいです」
……そんな、耳を疑うようなことを言った。――これは初々しくて甘酸っぱい、男女の恋物語。
〈カクヨムにも掲載〉
話数:全18話
ジャンル:ラブコメ
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:R15