評価:★★★★☆ 4.1
『多重理論分枝型 生体思考維持システム=フロンティア』人によって創造された死後の世界と呼ばれる空間で生まれた人工意識体『葛城 愛』。
その意識を現行ヒューマノイドへインストールする作業がビックサイエンス社、ラボで行われた。一方、交通事故によってフロンティアの住人になった母親と姉を持つ『霧崎 彰人』は、実体の無い意識体となった母と姉の存在を受け入れられず、それを決めた父との関係が悪化、荒んだ生活をおくっていた。
そんな中、父の事業の関係でヒューマノイド『葛城 愛』と同居することになった彰人。
愛の存在によって崩壊していく日常に戸惑いつつも、強い意志と信念に基づき行動する彼女に彰人は徐々に魅かれていく。それは同時に運用停止の危機にひんしたフロンティアの現状を知る結果となった。
本作は『Spirit of the Darkness あの日、僕は妹の命と引き換えに世界を滅ぼした』
のスピンオフで本篇開始の6年前、フロンティアが『グラウンド・ゼロ』と呼ぶ事件を描く物語です。
本篇以前に書いた物ですが、本篇と比べ設定説明等が直接的です。
読みづらかったらすみません(/o\)本篇を読んでいなくて単独で内容の通じる話となっていますので是非、本篇を読んだ事の無い方も宜しくお願いします!
話数:全32話
ジャンル:
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
その他要素
∀・)どうも。SF大好きイデッチです。こちら完璧なるSF世界を構築した素晴らしい作品になります。生きている人間と死んだ筈の人間が共存する社会。まず身近にそんなものはありませんが(現実的には)、それが科学の力によって身近な世界となった場合、果たして良き未来が待っていると言えるのでしょうか??科学の力は使いようなんだなって思わせる深いメッセージ性を持った作品です。それでいて読みやすく、絵が思い浮かぶ感じで場面描写にも力があります。主人公の彰人君をはじめ、キャラクターもよく動いて作品を盛り上げています。だけど、キーパーソンは人間ならざぬ愛ちゃんの存在かな。この点をより味わいたい人は黒崎様の『魂の在処』を読了することを強く勧めます。何はともあれ至高のSF作品、堪能あれ♪♪