評価:★★★★☆ 3.5
会社内の不祥事により新しく来た課長。忘れたくて忘れられないあの夏を、思い出してしまった私。気付かれたくない、気付いて欲しい。相反する思いを抱えながら日々は過ぎていく。急な出張に出かけることになった2人。2人の距離は近づくのだろうか?
本作はアンリ様企画の「恋に身を焦がす夏企画」に参加作品です。
スピンオフ作品「遠回りの恋」を投稿してます。
話数:全20話
ジャンル:
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:R15
完結日:2017年9月1日
作者:山之上 舞花
主人公の女性は七年前、とある男性と一夜を共にする。男性のとある言葉によって、主人公は何も言わず男性の前から立ち去る。それは過ちとも言っても良い一夏の体験として終わるはずだった。そして七年が経ち、その男性と上司として再会してしまう。主人公には許嫁がいた。親同士が勝手に決めた許嫁であり、幼なじみだった。主人公はその男性の事も気にかけていた。彼と結婚すれば、それなりに幸せな生活ができるはずだからだ。それでも主人公は、七年前の出来事を忘れられずにいた。あの出来事を過ちにしたくない。あれは偶然の出会いであり、運命だったと信じたいのだ。そして目の前には、あの七年前の彼がいる。「私はどうするべきだろう?」そんな二人の間で揺れ動く、主人公の心情を見事に描いている作品である。主人公が選択した答えは、是非読んで確かめていただきたい。
※R15です。ひと夏の体験。言葉にすると簡単ですが、それは人の人生を大きく変える出来事でもあります。みなさんはひと夏の体験というと何をイメージしますか。最悪な思い出?消してしまいたい過去?流れでそうなってしまう場合も多いと思います。ひと夏の体験。二度と出会うことのない男女が、ただ身体だけを求めて絡み合う。ですが、この物語はそこで終わりません。ひと夏の体験をした男女が7年越しに再会を果たします。偶然とも必然とも言える再会に、恋は加速するのです。そこで初めて知る男の気持ち。当時、男は何を思っていたか。当時、男はどうしたかったのか。それはあなた自身の目で確かめてください。ひと夏の体験も、いいものですね。