評価:★★★★☆ 4.2
『我が名は、ショウ・セツカ・ニ=ナロウ!』
物語を書く場合、登場人物の名前にはいろいろとこだわったり、悩んだりするかと思います。異世界モノでも、実在する西洋人の姓名などを借用したり、混ぜて組み替えたりするのは楽しいですね。
ところで、その「実在する姓名」。どんな言語から借りてきて、どうやって表記していますか?
「姓名」の由来や成り立ちは、それぞれの文化や言語慣習と深く結びついています。もちろん「小説」なのですから、それに純粋に従う必要はありません。今回は主に「姓」に注目し、ちょっと知っておくと悩みにくい、そんな基本的な雑学を書き記したいと思います。■2017.05.09【追記修正改稿】■
本作は、N6704DP【西洋風ネーミング雑話】その姓、なにモノ??(2016.10.31短編投稿)を、大幅に追記修正し[連載形式で再投稿]したものです。
前作の感想、その他で頂きましたご指摘・情報提供を受けて全体を見直し、大幅に追記を行なっています。分量は倍以上に増えましたが、内容ごとに話分割して確認しやすいように再構成しました。
今回の改訂版は、お読みいただいた数多くの読者の方から、感想やメッセージとして寄せられた貴重な情報提供あってのことです。この場を借りまして、改めて御礼申し上げます。
話数:全8話
ジャンル:
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:全年齢対象
名前の区切りで「・」と「=」の違いを検索してたどり着きました。なるほど、複合名をつないだ場合の区切りだったと。もともとのハイフンのままでは長音符号と区別がつきにくいため「=」になったわけですか。名前がなぜ「=」で区切られるのかなんとなく疑問に感じていたのが腑に落ちました。たいへん参考になりました。ありがとうございます。
皆さん、キャラクターの名前をつけることで困ったことはないだろうか?日本人ならいくらでも名前をつけられる。なにせ今はキラキラだかDQNだかネームというのが流行っているのだから、日本語の自由度なら「不乱拳」とか名付けたって問題ないわけだ。しかし、問題となるのは西洋風ネーム。つまりなろうでいうハイファンタジーのジャンルの名前だ。そういう話に出てくるキャラクター。平民に貴族。皆さんはどのように名前をつけているだろう?とりあえず、辞書を引く前にこの作品を読むといい。私から言えるのはそれだけである。
以前に投稿された短編が、改稿版として帰ってきました。内容ごとに分割されていますので、読みたい情報をすぐに取り出して読むことができます。情報も更新され、まさにこれは創作の手引きとして手元においてほしい作品です。創作をするにあたってなかなか避けて通れないのが、名付けという問題。自分が名付けたくせに規則性のなさに頭を抱えた方にも、長ったらしい名前を設定したものの結局愛称で呼ぶことにした方にも、名付けを放棄して肩書きや本人たちの属性で呼ぶことにした方にだって読んでいただきたい。雑学としても面白く、創作の手引きとしてもこれ以上ないほどに心強い。短編をブクマした方にも、こちらのブクマをお勧めいたします。時々差し込まれる作者様のツッコミが絶妙で、明日から誰かに披露してみたくなるネタも満載。さあ摩訶不思議な姓の世界へ。横文字としてしか認識できなかった姓が、ぐっと身近になるはずです。