評価:★★★★☆ 3.5
新井陽太はこの日も、特に当てもなく街をフラフラしていた。
趣味と言っていい人間観察に勤しんでいると、一際目立つ美女に声をかけられる。「あなた、魔法使いになってみない?」
二つ返事で引き受けてしまったことを後悔する間も無く、その美女に異世界に連れて行かれる。
※他サイト様でもタイトルや内容を若干変えたものを投稿しています。
話数:全9話
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:R15
本質的な宿命的にくだらない部分を含むRPG的スラップスティック・コメディであるのだが、そのくだらなさを含めて綺麗に完結している。 基本的には勇者の召喚と成長と魔王の謎というものを一本の線として貫いて見せ、事実上最小限の人数で物語を一息に完成させた着眼点と構成力は並々ならぬ力量を感じる。 文句があるかと探してみれば、もうちょっとキャラの彫込できるだろう、とか、会話の地を膨らませて表情つけろよ、とかイチャモンじみた要求をすることは出来るが、せっかく一息に読み切れる量で綺麗に完結し、更に勇者のその後が想像できる作品になっているので、無粋な注文は必要ない。 一気に読み切って楽しめ。