夏の日の通り雨 完結日:2017年8月16日 作者:小鳩子鈴 評価:★★★★☆ 4.2シーズン途中の夏の午後、突然の雨に降られて私は一人の男性と出会った。 ――先は望まない。今、少しだけそばにいて。 最初から諦めた恋の行く先は。 *アンリさま主催「恋に身を焦がす夏」企画に参加しています。 *エブリスタでも公開 話数:全6話 ジャンル: 登場人物 主人公属性 女主人公 職業・種族 未登録 時代:未登録 舞台:未登録 雰囲気:未登録 展開:未登録 その他要素 ほのぼの 恋に身を焦がす夏 諦観 身分差 雰囲気重視 注意:R15 なろうで小説を読む
夏の恋は、通り雨に似ている。あっという間にやってきて、人を巻き込み、翻弄し、過ぎ去ってしまう。この恋は、雨が上がるまでの恋だ。ヒロインは、つかの間の雨の記憶を生きる力にしようとする。その姿は、まるで、ごくわずかな時期にしか降らない雨を受けて、花を咲かせる植物のようだ。しかし、雨には様々な顔がある。激しく揺さぶるような雨もあれば、優しく包み込むような雨もある。雨はいつか上がるだろう。ヒロインは、雨上がりの情景をどのように迎えるのだろうか?動と静、都会と辺境、狂おしい夏と穏やかな秋。前半と後半の対比が鮮やかである。