宇宙暦四五一八年九月。
自由星系国家連合のヤシマに対して行われたゾンファ共和国の軍事行動は、アルビオン王国により失敗に終わった。クリフォードは砲艦の画期的な運用方法を提案し、更に自らも戦場で活躍する。
しかし、彼が指揮する砲艦レディバードは会戦の最終盤、敵駆逐艦との激しい戦闘で大きな損傷を受け沈んだ。彼と乗組員たちは喪失感を味わいながらも、大きな達成感を胸にキャメロット星系に帰還する。
レディバードでの奮闘に対し、再び殊勲十字勲章を受勲したクリフォードは中佐に昇進し、新たな指揮艦を与えられた。
それは軽巡航艦デューク・オブ・エジンバラ5号(DOE5)だった。しかし、DOE5はただの軽巡航艦ではなかった。彼女はアルビオン王室専用艦であり、次期国王、エドワード王太子が乗る特別な艦だったのだ。
エドワードは王国軍の慰問のため飛び回る。その行き先は国内に留まらず、自由星系国家連合の国々も含まれていた。
しかし、そこには第三の大国スヴァローグ帝国の手が伸びていた……
王太子専用艦の艦長になったクリフォードの活躍をお楽しみください。クリフォード・C・コリングウッド:中佐、DOE5艦長、25歳
ハーバート・リーコック:少佐、同航法長、34歳
クリスティーナ・オハラ:大尉、同情報士、27歳
アルバート・パターソン:宙兵隊大尉、同宙兵隊隊長、26歳
サミュエル・ラングフォード:大尉、後に少佐、26歳
エドワード:王太子、37歳
レオナルド・マクレーン:元宙兵隊大佐、侍従武官、45歳
セオドール・パレンバーグ:王太子秘書官、37歳
カルロス・リックマン:中佐、強襲揚陸艦ロセスベイ艦長、37歳
シャーリーン・コベット:少佐、駆逐艦シレイピス艦長、36歳
イライザ・ラブレース:少佐、駆逐艦シャーク艦長、34歳
ヘレン・カルペッパー:少佐、駆逐艦スウィフト艦長、34歳
アレクサンドル二十二世:スヴァローグ帝国皇帝、45歳
セルゲイ・アルダーノフ:少将、帝国外交団代表、34歳
ニカ・ドゥルノヴォ:大佐、軽巡航艦シポーラ艦長、39歳
サイード・スライマーン:少佐、ラスール軍港管制担当官、35歳
ハキーム・ウスマーン:導師、52歳
アフマド・イルハーム:大将、ハディス要塞司令官、53歳
クリフエッジシリーズ第四部:「激闘! ラスール軍港」
完結日:2017年10月2日
作者:愛山 雄町
評価:★★★★☆ 4.3
話数:全20話
ジャンル:
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
ミリタリーSFってどんな作品を思い出しますか?ハイラインの宇宙の戦士?はたまた日本では銀英伝?老人と宇宙?反逆者の月?実際に近いのは銀河の荒鷲シーフォートを彷彿とさせる海軍士官モノです。突然、士官候補生が戦闘に巻き込まれ、何とか生き延びるが本人の意思とは別に出世していく(あれ?ブライト・ノア?w)…その中で主人公の人間的成長、心の移り変わりを追っていく正にミリタリーSFの王道的作品。なろうでは数少ない分野の作品ですが、それはトリニータスシリーズで人気の方が書いてます。シリーズの中で一期、二期は主人公の気持ちの揺れ動きが、三期では艦隊戦の醍醐味を楽しめます。さて、今日開始の第四部はどうなるのか?何を彫り込んでくれるのか?愛山作品群でもドワーフは出てこない(残念!)けど、絶対に楽しめる作品です。机のまえでスコッチを揺らしながら楽しみましょう!ジークスコッチ!