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 太古の昔。人は誰もが魔術師であったが、科学の台頭・発展による生活の簡略化が進み、技術も血も薄れ、現代では自力で魔術を行使できる人間など、生きた国宝に値する貴重な存在となっていた。
 だが、便利は環境の汚染を伴い、年々その事態は深刻化していた。
 さらに地球資源の枯渇が危ぶまれた21世紀では、しかし。科学による、資源を使わないエネルギー発生装置――《魔術》の復活に成功するのだった。
 システムの向き不向きは個人差があるものの、見事魔術の発現を成功させた現代の魔術師のことを、人々は、《召喚術師(リクエスタ)》と呼んだ。
 召喚術師の養成学校に通っていた天才召喚術師、《水島姉妹》の末っ子・水島白縫(みずしましらぬい)は、姉らと同様、学校では天才として知れ渡っており、常に下剋上を狙う生徒たちから、決闘を挑まれていた。
 白縫は女子高生にあるまじき蛇のような目力(めぢから)と、愛刀を使いこなして挑戦者を退けていたが……実は召喚術の才能などからっきしの、単なる落ちこぼれであった。
 天才の名、噂、世間の評判など。様々なプレッシャーに負けた白縫は、誤解を解くことも出来ないまま流され続け、なんとか嘘を貫き通していた。
 そんなある日、誰もが認める落ちこぼれの少年・芹沢虎助(せりざわとらすけ)と出会う。が。
「その模造刀、いい出来だな」
 虎助は次々と白縫の嘘に触れる無自覚な慧眼を発揮し、真実の発覚を恐れた白縫は、友達が少ないと言う彼と友人関係を結ぶことで、身の安全を確保した。
 しかし、彼と接触をもったことで、虎助のことを想う転校生が現れたり、その子から決闘を挑まれたりと、逃げ場のない状況が白縫に襲い掛かる。
 果たして白縫は、無事に学校生活を送ることが出来るのだろうか――。


話数:全9話
ジャンル: 

登場人物
主人公属性
職業・種族
  • 未登録

時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録

その他要素
注意:全年齢対象