評価:★★★★☆ 4.2
10月31日のハロウィンの日、俺は小さな魔女の女の子に出会った。
「カボチャの魔女」と彼女は名乗り、そしてなぜか俺を家来に任命する。
俺は言われるままに、小さな魔女についていくことになるが――***
医者である父親との確執の末に、翔(しょう)は自分を見失い、自堕落な日々を過ごしていた。
そんな翔の前にある日突然現れた、自らを魔女と名乗る小さな少女。
彼女との交流の中で、少年はまた一つ大人になっていく。これはハロウィンの日に起きた、優しくあたたかい魔法の物語。
話数:全8話
ジャンル:
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:全年齢対象
この作品が書店にあったら…特にハロウィンシーズンなんかは、書店員さんが張りきって素敵なPOPを書くんだろうな。そしてサラサラと売れて行き、指を咥えてPOPだけ眺めるハメになる。「力入れすぎだろっ!」と、心のうちで書店員さんに逆ギレして、目が合って気まずくなる。そうなるな、コレ。しかしながらコレ、今ならクリックひとつで飛んで行けます。気まずい思いをしなくて済むのです!物語は勿論ハロウィンの日。人生に初めて挫折を覚えた主人公の前に、一人の可愛らしい魔女が現れるところから始まります。オレンジ色の魔法で、すっかり冷めてしまった心を醒ます。秀逸な作品の邪魔になりますので、これ以上は是非とも本編をお楽しみください。さあ、「trick or treat 」と呟きながらクリックです。ハロウィンではなくても極上のお菓子がもらえるはずです。
「お菓子をくれないと、とびっきりのマホウでイタズラするのよ!」ハロウィンだからとコスプレをして、目の前に現れるちびっこ魔女に、突拍子も無く言われて困惑します。そして家来になり、ちびっこ魔女につれまわされる。しかし、この子はお母さん思いで素敵な子。父に見限られて、ダラダラと生きていた俺とその少女との間に起こる出来事。そこで、深く葛藤し、色んな人に背中を押され、決意し、変わっていく。とても素敵な物語が胸を凄く熱くする!派手さはありません!でも、この読んでいてじわじわと胸が高まるのは、一体何なのだろう……そして、読み終わった時、目から溢れる出る涙は何なのだろう……高い筆力で書かれており、読みやすく、読後感が物凄い。この、素晴らしい小説の生み出す魔法が、あなたの心を揺り動かし感動が心から沸き上がる!この名作を読まないのは勿体無い!