評価:★★★★☆ 3.8
ある日、買い出し直後に異世界に飛んでしまった嘉市達也(かいち・たつや)のそばにあったのは住んでいたアパートにあるキッチンだった。
タツヤは現状を把握した後に、とてつもなく燃費が悪い獣人族のケモミミ従順少女ルーナに餌付けしつつ、そして彼女になつき、タツヤを毛嫌いする龍族であるウェイブと共に、タツヤは異世界をのんびりぶらぶら料理しながら暮らしていくことを決意する。
アルファポリス、カクヨムにも掲載しています
話数:全69話
ジャンル:料理モノ
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
空腹時に手を出すのはとても危険です。 いきなりラーメンの描写でお腹を抉られます……。 自宅のキッチンごと異界へ飛ばされてしまう主人公は、お腹を満たすために一変した風景を諸共せず、マイペースに料理をしています。 異界の食材で作る料理を眺めるのも楽しいけれど、一番気に入った部分は、高級化粧品のオリーブオイル!上手いなあ、と思いました。また、料理だけではなくバトル展開もあり、そのバトルも胸熱展開! ネタバレになってしまうので自重しますが、ただのお料理小説ではないところがとても好きです。 異界の人が作ったお料理との比較も面白いです、日本人万歳! 美味しいものを食べると、人は笑顔になりますね。
美味しくないとか、悪魔の実だとか。特異な異世界の食材も、主人公・タツヤの手によって、なじみある料理へと変貌する。良く知る料理の数々。しかし、それを食すのが異世界の住人達であるという点が、この作品の面白いところである。未知の料理にトライする異世界住人。彼らの表情、反応は読んでいるこちらまで、してやったりと思うほどに面白いのである。特に獣人族のルーナ。彼女が食す描写には癒しがあり、もふもふして可愛い。しかも彼女は割とコンスタントに何か食べてるので、読み進めずにはいられなくなるのだ。また料理の描写は、美味しそうと思わせる視覚的ポイントを上手く表現している。そしてこの作品は単なるグルメものではない。種族や、家族、立場の違う者達のドラマ的側面もある。この先もイベント満載!さあ、まずは一読。そうすれば、あなたの心と胃を心地よく刺激する世界が待っていますよ。
初めまして!レビュー自体が初めてなので至らない点が多いと思いましたが、背中を押されましたので拙いながらも書いてみます!榊原先生の作品はこちらを初めて拝読させていただきましたが、テンポが良く会話の流れや地文もスムーズで大変読みやすく、モフモフと飯テロに癒されます。モフモフにもちょっぴりの欠点が燃費の悪さと言うなんとも可愛らしいことで、タツヤの呆れながらも料理を振る舞うパターンにもほっこりしちゃいます。日本人が頼りがちなチルド食品などをいかに美味しく作る工程は必見物です‼︎序盤で胃袋を鷲掴みされますよ‼︎ただし、読む時間はおやつの後にしましょう!夕飯の献立を考えるのに良いきっかけになると思います。パンケーキでしたらお昼後のが良いでしょうね。
この小説はとても見事な飯テロです。現実世界に存在する食べ物をうまく引用して異世界の食べ物の味を想像させるという秀逸な手法を用いておられますので、味をとても想像しやすくなっています。文体も非常にすらすら読める形式で書かれていますのでストレスフリーで楽しめること請け合いです。そして何より、魅力的なキャラ達に癒やされます。一読して損のない作品ですよ!
この物語は料理にスポットを当てられていますが、異世界料理系にありがちなのは「味が想像しにくい」ことだと思います。ドラゴンの味はこうで、リザードマンならこうで…個人的にはまったく美味しそうに見えないので敬遠していたのですが、そこは榊原モンショーさんだけあって料理比較が上手です。例えばドラゴンのステーキをサイコロステーキと比較したり、味の想像がしやすいように丁寧に描かれています。テンポの良い会話と王道ストーリーも重なって、どこから読んでも楽しめるのではないでしょうか?何が言いたいかというと、手持ちキッチンルーナちゃんで笑いましたw うん、そうだね。ルーナちゃん力持ちだね…。
すでにメシテロについてはレビューされているので、別の面から。 現代人の知識と感覚を持ち込み、異世界の人々の常識を壊す……というのは、いわゆるトリップものの王道です。(最近だとアニメの『ドリフターズ』でもそういうセリフがありましたね。世界を回せ漂流者) この作品は、メシテロ以外の部分にあえて目を向けると、真正面からこの王道に挑んでいます。 主人公の達也くんは、誰もが食べることなど考えない存在――グラントヘルムを食べてみたいと宣います。冗談ではなく、本気で。 他にも『悪魔の肉』と呼ばれるものの正体を看破しておいしい調理法を教えたり、あるいは、里を追われた獣人族の女の子が故郷に帰るきっかけになったり。 彼の一挙手一投足は、小さいながらも世界を動かしていきます。 メシテロに興味はないという方にもお勧めできる、王道のトリップファンタジーです。
異世界転移で飯テロで。 この作品を読み始めて、無性に親子丼が食べたくなって…ようやく食べたと思ったら今度はパンケーキですよ、畜生!! お腹が減ります、読む人は気を付けてください。まったくもってこんな真夜中に読むものではないです。 どうしても読むというなら、鶏肉と玉葱と玉子を用意して炊飯器のスイッチを入れてからが、絶対におすすめです。それなら安心です。 更に読み進めるというのなら…わかりますね、パンケーキです。 ああ、そういえば物語について全く語っていませんが、その辺は読めば分かりますのでぜひどうぞ。 最後にもうひとつだけ…獣人の姉妹がかわいいです…おしまい。
榊原モンショーさんによる異世界転移もの。主人公のタツヤが転移先の異世界で、モフモフ可愛い獣人族のルーナと出会い餌付けに成功。何故か一緒に転移したアパートのキッチンを駆使して料理を作り異世界人をアッと言わせる! という話。タツヤにとっては当たり前の料理も異世界では珍しがられたり、気味悪がられたり。TKGは駄目らしい。テンポの良い会話と魅力あるキャラ達。そして何よりも読めば読むほどお腹が空いてくる。読む時間によっては飯テロです!是非読んでみてください!! モンショータイム!!