評価:★★★★☆ 4.3
中島優樹菜は、通勤途中で出会う男性を妄想彼氏『セイ』として、妄想の恋愛を楽しんでいる。
偶然、ほんの少し会話をしたある夜、優樹菜は得体のしれない影に襲われる。それを助けてくれたのは、『妄想彼氏』である、『セイ』。彼の名は鬼頭誠治、退魔士と名乗る。
その日から、優樹菜の近辺は一変していく……。※拙作『わたしは隣の田中です』と同じ『防魔調査室』シリーズですが、ストーリー上つながりはありません。©秋月忍(2017/6/13)※この作品は、なろう、カクヨムの連載です。
※2017/9/1 完結いたしました。
※2017/10/19 外伝、完結しました。
話数:全24話
ジャンル:
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
やや天然。趣味は妄想。そんな、どこにでもいそうな地味な女、中島優樹菜は、電車の中で毎日のように会う男を妄想の彼氏としていた。彼氏セイ君は退魔士設定。妄想で終わるはずだった関係が、ある日を境に崩れた。優樹菜は得体のしれない「何か」に襲われる。助けてくれた男は、自らを退魔士と名乗る鬼頭誠治。日常が崩れ行く中、事態は優樹菜の望まない方向に転がっていく。導かれる先は碧い海。九字の刀印、呪を唱え、闇に対抗する退魔士を扱ったローファンタジーではあるが、中身は恋愛物に近い。本編はヒロインである優樹菜から。外伝はヒーローである鬼頭から。それぞれの思惑と想いを秘めながら「事件」を追っていく。そして最後に……しっとりとした描写。静かな空気の中、龍が輝く。派手さはないが、じんわりと心に侵入してくる。ミステリーを含ませ、大人の恋愛物としても楽しめるこの作品。是非!
作者はプロのクリエイターである。しかし紙媒体の作家ではない。ここになろう読者としての美味しさがある。このレベルの高い物語を身近なものとして、新鮮ピチピチの書き上げ段階で楽しめるのですよっ、皆さん!なんて贅沢なんでしょうーーーっ。なろうに入会して良かった。^^防魔調査室・退魔士シリーズの一つがさっき完結しました。女性・男性両方の視点から書かれています。電車の中の素敵な男性を妄想彼氏にしている優樹菜、彼の名前を勝手にセイくんと呼んでいたのだが、その人は本当に・・・・。心を鷲掴みにされ、悶えるぐらいらぶらぶを堪能できます。皆さんも読んでみませんか?
いつも同じ車両に乗るイケメンさんを、妄想上で彼氏にしちゃう、そんな女性がおりました。ある日その二次元全開な妄想が、現実になって襲って来た。自分に起こる出来事は、あれよあれよと妄想を蹴飛ばして行く。恋心と否現実な現実に、彼女はドギマギするばかり。神だ巫女だと巻き込まれるけど、できることがあるならば、と彼女は目覚めた力を行使する。美しくて飲み込まれそうな、幻想的な夜の海を渡り、彼女たちは哀しみと狂気の渦を鎮めに向かう。悲しすぎるその終焉に、彼女(巫女姫)の愛は幸せを齎せるのか。いろんな意味で大人な雰囲気でお送りする、現代退魔恋愛奇譚。