評価:★★★★★ 4.5

ボクが初めてサキちゃんのものになったとき、サキちゃんはまだ小さかった。
その小さな手でサキちゃんは、ボクに電池をはめ、時間を合わせてくれた。

そして、その日からボクはサキちゃんの枕元で、ベルを鳴らし続けた。
受験の朝も、修学旅行の朝も、就職の面接の朝も、初めての出勤の朝も。
サキちゃんがどんなに眠そうにしていても、ボクがベルを鳴らせば起きてくれた。

でも大人になってからはなかなか起きてくれない日もある。
おまけに猫のモリオには迷惑そうな顔をされる。
でもボクは毎朝ベルを鳴らし続ける。
それがボクの仕事だからだ。

※本作品は2011年1月から毎日新聞(大阪本社発行)の童話コーナーに連載されたものです。
 また連載されたものに改訂を加えています。


話数:全18話
ジャンル:

登場人物
主人公属性
  • 未登録
職業・種族
  • 未登録

時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録

その他要素
注意:全年齢対象