評価:★★★★☆ 4.4
高1の竹内みのりは、親友の三村加奈から相談を受けた。
「キスって、どのタイミングでするの?」
奥手な加奈の彼氏はさらに奥手らしい。
「じゃあ、本人に聞いてみようか…」
本人に聞くために、みのりがとった行動は……高校生の甘酸っぱい恋。
恋は、女の子の背中を押すのです。本作はアンリ様企画の「うれしたのし秋の恋」に参加作品です。
小説家になろう以外への無断転載は厳に禁じます。
Reproduction is prohibited.
禁止私自转载、加工
禁止私自轉載、加工著者:なななん
話数:全9話
ジャンル:
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:全年齢対象
キスとは、どの段階でするものなのか。 付き合いたての親友から言われた、その一言がきっかけだった。背の高さがコンプレックスな少女は、親友の初キスを後押しする名目で、気になる男子と「仮の」交際関係を持つ。 彼らは、作戦を遂行するために彼氏彼女を演じ抜く。互いの想いが同じであることにも気づかず、すれ違いながら。 そんな少女のいじらしさ、もどかしさ、そして愛らしさを目にした親友は……ある「手段」に出るのだった。 青春真っ只中の高校生男女が織りなす、超王道な青春ラブストーリー。読んでる側が恥ずかしくなってのたうちまわるような、糖分1200%の超絶激甘ラブコメディです。 これさえ読めば、あなたの糖分は限界突破。
この物語は、甘酸っぱい。そうとしか私は表現できないが、この甘酸っぱさが心地よいのだ。本当に等身大の女子高生の青春模様、それを体現しその身になって身悶えられた素晴らしい物語だ。カリの彼氏彼女が、正真正銘のラブラブカップルになるまでの物語。素晴らしかった、面白かった、身悶えできた。個人的な意見になるが、小説作品で読者の心を掴もうと思うとき、重要なのはどれだけキャラクターに感情移入できるかにあると思う。漫画では、絵によってある程度のキャラクターへの感情移入はしやすい。ライトノベルもまたしかりだろう。だが、この小説家になろうという作品はそれができない。いや、できないことはないが挿絵を描かれる人、あるいは描ける人は以前、少数派だろう。となれば、作品本来のストーリーによる一発勝負になる。そして、この作品はこの一発勝負に大勝利を納めたと言えるだろう。貴方も、是非ご堪能頂けますよう
友達の恋の応援にかこつけて自分の恋を成就させようとする強かさと、肝心な一言を言えない弱さを併せ持つヒロイン・みのり。一方、応援される側だった友人・加奈は…。些細な一言が大きく心を揺らす、多感な男の子・女の子の恋模様をみずみずしく描き出す筆致。「恋は甘酸っぱ」のタイトルにふさわしい、甘酸っぱい物語です。
高校生。甘酸っぱい恋愛の世代。それが嬉し恥ずかしの初彼氏であれば、なおのこと。花の高校一年生竹内みのりは、彼氏ができてうれしい筈の親友から相談を受ける。『キスって、どれくらいでするの?』そう、彼女も初彼氏。その彼氏にとっても初彼女。付き合い始めて一か月は経つが未だ経験できず。あってもおかしくないものがなければ、不安な気持ちが募るよね、と。でも相談を受けたみのりも彼氏はおらず、いたこともない。そんな彼女が導き出したのは……好きな男子に仮カレカノになってもらって、親友の彼氏に聞き出す。という遠大で壮大で無謀な計画だった。読んでもらえれば分るが、この仮カレカノの漫才がたまらない。お前ら夫婦かよッ!、とツッコまずにはいられない。私もツッコんだw親友のキスは。みのりの仮カレカノはどうなるのか。是非ともその結末を読んでいただきたいッ!
流れるように過ぎ去っていくけれども、決して消えることのないであろうこの記憶。青春の味、人によってどう例えるかはきっと違うでしょう。ですが、このような甘酸っぱさを否定する人は少ないのではないでしょうか。記憶に留めたくとも……消し去りたくとも……あなたにもきっとあったその感覚。さて、これは彼女たちの甘酸っぱい青春の一場面。いったいどんなものを見せてくれるのか、楽しみですね。最後に、和歌を一首。「今はまだそらのちぎりと申せどもやがてまことの愛になりたし」