評価:★★★★☆ 4.4
巫女の集まる群馬県の五色村で、美少女の巫女が、八年前に殺された母親の魂を口寄せした途端、彼女が述べたのは連続殺人の予言だった。巫女の言葉通りに殺されてゆく人々。一体、そこにはいかなるトリックが潜んでいるのか。この謎に、名探偵羽黒祐介と根来警部のコンビが挑む。名探偵 羽黒祐介シリーズの長編ミステリー第三弾!※この作品から読まれて、一向に構いません。さあ、霊媒殺人の謎を解き明かしましょう!
話数:全90話
ジャンル:
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:R15
∀・)こんばんわ。霊感の診断するたびに全く霊感がないと診断されるイデッチです。大体ない人で30%の診断結果がでる診断でも15%の診断がでました。∀・;)そんなことどうでもいいですよね。はい。すいません。∀・)こちら羽黒探偵シリーズのうちの1作になります。レビューを書いていたつもりでいましたが、実は書いてなかったことが、ここ最近発覚して書くことにしました!多くの素敵なレビューが記されてますが、やはり見どころは巫女さんの霊媒による口寄せ、これが怪奇現象にみえて仕方ないんですよね。この描写が凄く見事で、読者はそう感じさせられるに違いありません。∀・*)そしてそして本作では胡麻博士という超魅力的なキャラクターが初登場します。彼の奇行にも是非注目して欲しく思います。果たして彼が犯人なのか!?この物語のゆく先を羽黒探偵、根来刑事とともに体感してください!断言します!名作です!!
僕は後輩の女の子と二人、ジャズの流れる喫茶店にいた。僕は言った。「この小説おもしろいんだよ」「なんです? 先輩」「kan先生の『五色村の悲劇 ―巫女の霊媒がもたらす殺人の物語―』が完結したんだけど…」「何ががいいんですか?」「そうだね…、巫女とか霊媒とか、ありきたりって感じるかもしれないけど、風景の描写とか美しいし、心理描写なんかも丁寧だし…」「推理小説ですよね?」「そうそう」「それだと、やっぱりトリックとか謎解きですよね」「そうなんだよ。横溝正史や江戸川乱歩を彷彿させる感じかな…」「えっ、どんな感じ?」「例えるなら山登りかなぁ。苦労して登っていくと、次々に謎が明らかになっていく爽快感……」「えーっ、一言で言ってくださいよ…」「一言?、上質のミステリー、かな」「それなら、この作品の人気が出てドラマや映画になったらいいですねー」「それ、いいアイデアだね!」
世の中には『危険生物』と呼ばれる生き物が多数存在する。でも。彼らに悪意はなく、自分の身を守るために、毒を吐いたり棘を刺したりするのだ。でも。人間はそうじゃない。自らの利権のため、知られてはマズいことを隠すため……そんな理不尽な理由で『事件』というのは起きるのだ!!推理小説とは、ミステリとはそういうものだ(?!)なぜ群馬なのか?!イタコって青森じゃないのか?!そんなことを問うのは野暮ってもんです。イケメンの探偵と刑事がいれば、それだけでご飯3杯はいけてしまう……だったら、舞台なんて重要ではないのだ。私はこの作品の、どことなく妖しい空想(笑)をかき立てられてしまうキャラ造型にどこまでも魅かれてしまうのである。探偵と刑事は犬猿の仲なのか、それとも……?!協力し合って真相を導き出す、かけがえのない【相棒】なのか!!後者にこう期待!!
初っ端から挑戦的に。この「なろう」で、〈縦書きPDF〉にしたとき、読むに堪える小説がどれほど存在するだろう――?横書きでは「まあまあ」なのに、縦書きにした途端、薄っぺらな文章に「アレッ!?」となってしまうのでは?さて。お盆シーズンになると巫女が集まってくる風変わりな集落・五色村。巫女が行うのは、死者の口寄せ。そこで連続殺人の予言がされて――!?横溝正史を彷彿とさせる、おどろおどろしい世界観ながら、文章は簡易かつ滑らかで、抗いがたい魅力に引き込まれる。筆者は寺めぐりが趣味というだけあり、シャーマニズムに関する描写も容赦ない。読みやすく、かつ、文句なく縦書き映えする作品である。間違いなし。残忍な連続殺人に対するのは、数々の事件を解決してきた名探偵・羽黒祐介&県警の鬼刑事・根来拾三。一人目の死者が出た今のタイミングこそ、『五色村』を訪れる絶好のチャンスである!!!