評価:★★★★☆ 4.1
草原に生き大空の下で眠る遊牧民。七つの部族をまとめる大族長の娘ラシュヴィーダは、ある日、仲の悪い部族の男たちに追われているときに、敵国エルシノアの青年タキロスに助けられた。もう一度会いたいというタキロスに、不安を感じながらだんだんと惹かれていくラシュヴィーダ。やがてタキロスはラシュヴィーダに想いを打ち明ける。
だが、それは、部族の存続を揺るがす国際間の陰謀の幕開けにすぎなかった。毅然とした自立の精神を持つ遊牧民の美少女と、魔王の率いる魔物の国エルシノアのタキロス。許されない敵対関係をはさんで、ラシュヴィーダの恋はどうなるのか、憎み合う国と国はどう絡んでいくのか、戦記物の要素の強い歴史風ハイファンタジーをお楽しみいただければ幸いです。
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作者お薦め度☆☆☆☆
話数:全48話
ジャンル:エピック・ファンタジー
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
誇張ではなく、7章辺りから先が気になって仕方なく、全48話ほぼ一気に読みました。たしかに一から作られた異世界の物語なので、呼称等に最初は戸惑うかもしれませんが、各民族間や国としての敵対もしくは友好関係などは作中で何度も触れるため、読んでいるうちにすんなり頭に入ってきます。ヘルベベスと呼ばれる遊牧民の娘ラシュヴィーダがヒロイン。金髪の美しい彼女は他遊牧民の男らに襲われかけたところをエルシノア国のタキロスという青年に助けられます。このタキロスがまた魅力的。とても真面目で、真摯にラシュヴィーダに接していきます。彼女が心を許していく過程も無理なく描かれています。ところが互いに思いが通じ合った時、大変なことが起こり……さぁ、ここから一気読みです(笑。タキロスに代って登場するイケメン、ノルスが個人的にはお気に入り。是非、この世界を堪能して下さい。
遊牧の民、彼等は土地を持たず、領土を持たず、ただ、大地と眠り、大地と生きる。そんな遊牧の民 族長の娘ラシュヴィーダと「魔王の率いる魔物の国」と恐れられるエルシノアのタキロスが広大な大地の中で出逢ってしまった。森の王国エルシノアを護るタキロス。誇り高き族長の娘として生きるラシュヴィーダ。生き方も文化も違う二人。しかし、ラシュヴィーダは次第にタキロスの素直な一面を見て心を許していく。部族の掟と国の立場。そんな遊牧の民の娘と遊牧の民と戦ってきた国の若き青年の真っ直ぐな物語。貴方も二人を見てみませんか?きっと素敵な出会いになりますよ。読んでみてくださいね。(*^^*)何度も読める綺麗で真っ直ぐな作品、『おまえは遊牧の民、敵国の王子などと恋をしてはいけない』作者:猫洞文月様私はこの作品を応援します。読者としても作者として見ても、素晴らしい作品でした。