我輩は軍犬である 完結日:2017年12月24日 作者:赤崎桐也 評価:★★★★★ 4.5我輩は軍犬である。 名前は丸いからマル。 他の犬より色々とスペシャルな犬である。 この物語は何の他愛も無い、人と一緒に歩いて行くだけの我輩の日常である。 話数:全3話 ジャンル: 登場人物 主人公属性 未登録 職業・種族 未登録 時代:未登録 舞台:未登録 雰囲気:未登録 展開:未登録 その他要素 犬視点 紛争 注意:残酷な描写あり なろうで小説を読む
軍用犬、という特殊な訓練が施された犬をご存じだろうか。警察犬や警備犬の軍隊版と思ってもらえればイメージしやすいだろう。特にこの軍用犬の運用に熱心なのは米軍で陸海空海兵隊の各特殊部隊では特殊作戦に耐えうるように躾けられた軍用犬が爆発物の探知やテロリストの鎮圧などに活躍している。この物語はそんな某国の軍隊に属する軍用犬の物語である。さて、まずもって驚きというか新しいと思ったことはこの作品において軍用犬と人間は意思の疎通が可能である。理屈については割愛するが、それによって生み出されるパートナーであるハンドラーと軍用犬の会話はなかなかに面白い。著者のしっかりとしたこだわりとでも言うのだろうか、紛争地域における非対称戦というものに対して実によく描かれている。軍事描写が好きな人にはたまらない作風であると信じる。そして戦地を駆けるワンちゃんの格好良さを是非、ご一読の上で確かめて頂きたい。