評価:★★★★☆ 3.9
第3次大戦後に平和の為に全世界で締結された「銃火器等完全撤廃条約」が施行された世界。人々は身を守る手段として古来からある「武術」を身に付けていた。
そんな世界で身寄りのない者達に武術を教える学園があった。最果ての孤島にある学園。その学園は絶対的な力の上下関係である「序列制度」によって統制され40人の生徒達が暮らしていた。
そこへ特別待遇で入学する事になった澄川カンナは学園生徒達からの嫌がらせを受ける事になるのだが‥‥
多種多様な生徒達が在籍するこの学園で澄川カンナは孤立無援から生きる為に立ち上がる学園アクション!※この作品はカクヨム、アルファポリス、pixivにも掲載しています。
話数:全138話
ジャンル:異能バトル
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
この作品は、弱肉強食という摂理がもたらす空気感を的確に表現している。「序列」という、明確に強者と弱者を分ける線引き・基準があるがゆえに、憎しみが生まれ、争う。そしてそれが複雑で魅力的な人間模様を生み、読者を引き込む。さらに、作者の文章力も高い?戦闘描写には、雑さが一切なく、丁寧に描かれていてとてもすばらしい。万人には勧められたないかもしれないが、ハードな作風を見たいのであれば是非拝見してもらいたい。
弱肉強食の学園、文字通りの「序列学園」で主人公が奮闘していくという物語。この物語の素晴らしい点、皆様に感じて頂きたい部分は、「洗練された戦闘描写」です。作者様の努力が重なった綺麗な言葉選びによって紡がれる戦闘描写は、緊迫感と疾走感、面白い!と感じさせてくれる絶妙さを持っていると思います。また、細かい部分の設定等も納得のいく形を取り、作者様が自分の作品を本気で愛し、物語を紡いでいることが手に取るように分かります!どうでしょうか!この機会に!完結しているので、自分のペースでゆっくり読めますよ!是非に、読んでみてください!どうぞ!
序列学園という名の通り、本作は学園内で設定されたランクが物を言う。まさしく、圧倒的な能力至上主義の権化と言えるだろう。そんな中、主人公カンナは転入当初から高ランク学生としての立ち位置をゲットするのだが、それに対する他学生の反応が実に様々で面白い。嫉妬し敵意を持つ者、好感を抱く者、利用しようと策謀する者――。この複雑な人間ドラマは、本作を読むのに十分と言える程クオリティが高い。一人一人にドンドン感情移入してしまう。格闘、学園ものを見ない自分でこれなのだ。このジャンルが好きな方なら言わずもがなだろう。ここまで性格の違う人物を同時に動かせる作者の力量とは、丁寧な構想の下にあると断定できる。自分のキャラを本気で愛していなければここまでは書けない。既に完結しているので、エタを気にせず読めることもまた大きい。是非、是非まだ読んでいない方は見てほしい! そう言える作品です!
序列学園、そこでは力無き者は生き残れない。主人公であるカンナはそんな学園にやってきたばかり。数々の人と出会い、苦悩し、傷つきながらも少しずつ成長していくカンナに、ついつい感情移入してしまいます。様々な武術者達が集う序列学園では、人の数だけ武術があり、多彩な技や武器を駆使して戦う戦闘シーンが物語の醍醐味の1つです。「次は誰と戦うのか?このキャラクターはここではどのような感情を抱くのか?」と読者を物語へと引き込んできます。弱者では生き残ることのできない『序列学園』。読めばあなたも学園での生活を味わうことができるかも…?
力こそ全ての序列によって全てが決まる序列学園。その学園の中での生徒達のやり取りや出来事、生徒達の心情の変化が細かく描写されていて読んでいてとてもわくわくします。生徒一人一人の性格やその生徒独自の技や特技、人間関係や力関係など作者様のキャラへのこだわりがすごく伝わってくる作品だと思います。戦闘描写もキャラの行動が頭に入りやすく書かれているので読んでいて自然とその闘いに引き込まれてしまいます生徒達の心情や、やり取りに注目して読んで欲しい作品です!