評価:★★★★☆ 4.3
1年の終わり、大晦日。
マッチ売りの少女ハジィは無限ループの中にいました。ただひたすら、この同じ一日を繰り返しているのです。マッチは売れず、街を襲う大寒波に凍死しては死に戻る。父親に反抗して、何度も闘っては死に戻る。このループを抜け出すには、マッチを完売するか父親に勝つかの二択しかありません。
果たして少女は無限ループを抜け出し、無事に新年を迎えることができるのでしょうか。
心温まる素敵な冬の童話をお届けします。(全5話完結)
話数:全5話
ジャンル:
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:全年齢対象
この作品の魅力は、なんと言ってもユニークな発想力と、巧みな文章力だと思います。題材が「マッチ売りの少女」という悲しい結末を迎えるものなので、結構シリアスな感じなのかな…と思いきや、あれあれ?なんか思ってたのと違うぞ?ってなりました。もちろん良い意味で! 割と真面目な感じの流れを維持しつつ、ちゃっかり笑いも取ってくる。話の流れさえも逆手にとり、あらゆる手段を講じて生き残ろうとする主人公を中心に、一癖二癖もあるキャラクターたちが繰り広げる、新しい「マッチ売りの少女」です!ところどころ「アルプスの少女」みたいなのが混じっている所も笑えますよ! まだ読んだことのない人に、ぜひとも読んでもらいたい作品です!