評価:★★★★☆ 3.6
※冬の童話祭2018 参加作品です!
大晦日の夜。
あたしは「マッチ売りの少女」になっていた。
つまらない自分から変わることができたけれど、手放しで喜んではいられない。――死ぬのはごめん。どうにか、生き延びる術(すべ)を考えないと。
救いの手を求めて、あたしは今年最後の夜をあがく。
新しい年を迎えるため。
新しい自分を刻むために。これは本来の童話と異なる運命を辿った、「マッチを擦る少女」の物語。
※2017/12/10 日間童話ランキング3位、週間童話ランキング9位にランクインしていました! 応援ありがとうございます!
※2017/12/12 週間童話ランキング4位にランクインしていました! 応援ありがとうございます!
話数:全4話
ジャンル:
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
今年の冬童話祭の設題を見たとき、「大喜利かよ!これはふざけるしかない!」と思った私には、この作品はあまりにも衝撃的でした。マッチ売りの少女に転生し、バッドエンドを回避するという運営の設題を生かしつつ、展開されるのは原作とは全く違ったストーリー。そして、繊細な表現で描かれるのは、原作とは違った「悲哀」。ミステリー作品のような意外性のあるオチ。あとを引く読後感。文字数的にも、ストーリーのテンポ的にも気軽に読めます。オススメです。