評価:★★★★★ 4.5
嘘吐きな少女は言いました――「今日、貴方は死んじゃうのよ」
気分屋な魔女は笑いました――「対価さえ支払えば、願いは叶えてあげよう」
愚かな王様は命令しました――「余の為にその命、捧げればよい」嘘吐き少女の「嘘」は中途半端。気分屋な魔女の「対価」は命掛け。愚かな王様の「欲」は底が無い。
さて、そんな三人の物語を語りましょう。最後の結末は、貴方様の心の中に――
話数:全25話
ジャンル:
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:全年齢対象
素晴らしい一時をいただきました。作者様の人間観察力の高さを伺わせる緻密かつ具にして過不足ない描写は、表題通り、舞台を見ているような錯覚に読者を引き込んでいく。寓話に相応しく、切ない物語です。が、それをただ一言『切ない』と片付けるにはあまりに重なる想いが深い。切なくもあり、嘘吐き少女を思えばその選択もまた…。嗚呼、レビューを書こうというのに私の言葉はあまりに足りません。ぜひとも、多くの方に読んで頂き、アイデアだけが世界観というものを表すのではないことを感じて欲しいと思いました。言葉と言葉の奥にある溢れんばかりの想いを感じ取る物語です。終盤、涙もろくなりました私はタオル片手に涙が止まりませんでした。このように心揺さぶる作品と小説家になろうで出会えたことに感謝──そのような気持ちでレビューを書かせて頂きました。