評価:★★★★☆ 3.9
古都アルカナポリスには、世界一大きな図書館があります。
図書館には、世界からたくさんの知識が集まり、その知識を得ようと世界各地の学者さんや研究者さんたちがこぞって集まってくるんです。でも、知識を蓄えるのも大変なんですよ。本だって放って置けば傷んじゃいますし、学者さんたちだって飲まず食わずじゃ死んじゃいますからね。ちゃーんと、面倒を見てあげる人が必要なんです。それに、ここだけの話……図書館の地下からたまーにお化けが出るんですよ。時々退治しないと危ないですからね。
ふふふ、まあ何を隠そう…それらは全部私の仕事でして。ええ、それはもう毎日がとっても忙しいんですよ。今日も貿易船に積み込まれていた新しい本を、専門書から航海日誌にいたるまで全部徴収……もとい、頂いて来たところです。もちろん後できちんと返しますよ。写本を、ですけどね。では、早く帰らないと師匠に怒られてしまいますので、これにて失礼します。え、私の名前? 私は司書長のラヴィアと申します。ご入用の際は何なりとお申し付けください♪
話数:全37話
ジャンル:異能バトル
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:全年齢対象
一応異世界ファンタジーですが、ド派手な魔法もなく、戦いもない。けれど、面白い。どこか現実世界的な地の付いた描写とも相まって、引き込まれます。本を、知識を、保管する。次代に引き継いでいく。その崇高さ、気高さ、価値ある行為。 どことなく優しさ、温かさを感じさせる、そんなファンタジーでした。読みやすい文章ですし、まずは目を通されてはいかがでしょう?