評価:★★★★☆ 4
『神話における戦争』と問われれれば、何を思い浮かべるだろうか?
トロイの木馬で有名な、『トロイア戦争』?
マハーバーラタやラーマーヤナに描かれる英雄譚?
失楽園において、ルシファーの叛逆に端を発した『創世記戦争』?
月と太陽が飲まれて幕を開け、九つの世界をを焼き尽くされ、神の大半が滅んだ『神々の黄昏』?
いずれも、神話に置いて重要な転換期とされている戦争だ。
だが、これから起きる『戦争』は、それらの名では語る事の出来ない、異質な戦争。
それは――――地球全土を舞台とした『戦争』。
それは――――古今東西のあらゆる神話を集結した『戦争』。
それは――――神々の王を選定するためだけの『戦争』。
それは――――あらゆる神話の神々が、この地球を舞台とし、自らの力を人間に貸し与え、巻き起こる『戦争』。
全ての神が参加する権利を持ち、彼らが自ら人間を選抜し、眷属として戦いを委ねる。
この『戦争』に
あえて名前を付けるなら
こう呼ばれるだろう。『神々の代理戦争』、と。
.この世界の何処かで・・・
話数:全20話
ジャンル:異能バトル
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:全年齢対象
冒頭などを読みます限り、世界中の神々が、自ら選んだ人間に力を与え、自身の代理人として戦わせる、というストーリーのようですね。本レビュー時はまだ、エジプト神話の神々の代理人しか登場していませんが、そのうち日本神話や北欧神話のそれも出て来ると思います。世界中の神話から要素を取り入れた作品など、需要はありそうなのにもかかわらず、「なろう」ではほとんど見つかりません。恐らく膨大な資料が必要になるからでしょうが、その意味でも本作の存在は貴重です。文章も書き慣れている感じがして、淀みなく読めますし、スピーディな戦闘場面でも何が起こっているか頭の中に容易に浮かびます。設定の壮大さからしてかなりの大作になることが予想されますが、うまくまとめてくれそうな気が致します。