評価:★★★★☆ 3.5

東の村を襲った罪で剣兵たちから逃げ回る、短気で凶暴な聖獣。しかしその本性は、強大すぎる自分の力をもてあます、ただの臆病な獣だった。
そんな獣に人知れず目をつけたのは、とあるしたっぱ魔導師で。
「もし、私があの獣を躾けられたら、あの獣、飼ってもいいですよね?」
「……は?」
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強くて臆病な獣と、食わせ者の地味魔導師の話。
全6話の短編です。だれか続き書いて。
魔導師の性別はご想像にお任せします。
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「……なんで助けた」
獣が低く唸るのに、
「そんなの決まってるじゃないか。――キミを喪うのは惜しいと思って」
魔導師はニッコリと笑って、続ける。
「とでも、言うと思ったかい?」

◆2017/12/31 「6.後日談・強き獣と食わせ者の魔導師」更新。これにて完結!
「私のこと、追い出したり、処罰したり、できます?」
この質問に、二の句を継げるものはいなかった。
(件の獣だけは、丸まったまま小さく「完全に悪役だな」とぼやいていたが。)


話数:全8話
ジャンル:

登場人物
主人公属性
職業・種族
  • 未登録

時代:
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録