評価:★★★★☆ 3.5
一目惚れと聞いて皆は何を思うだろうか?
信じられない、あるわけないそう思う人もいるだろうし、それは仕方のないことだと思う。実際に体験してみないとこれはわからないものだ。斯く言う私も今まで一目惚れの存在を信じていなかった。そう、今まで。
なぜ過去形かと聞かれればそれは今、まさに今その一目惚れをしているからだろう。
その黒い髪は肩より少し長いくらいで内巻にカーブしており、前髪は眉の少し下で切り揃えられている。全体的にまとまっていて非常に綺麗だ。またその顔は小顔で整っており、本に落ちる目線は正に美人そのもの。
たまたま入った部室にこんな美人がいるとは思っていなかった私は取り乱した。いや、取り乱したは取り乱したのだが、実際はその驚きに平静を失ってその場に立ち尽くした。
ふと彼女の目線が私の顔へと向いた。綺麗。その一言に尽きるその顔が私を向いた。
「おや、すまない、本に集中して居て気付かなかった、ようこそ文芸部へ、歓迎するよ」
柔らかく微笑む彼女の笑顔は私のこれからの人生を大きく変えるものだった。
これが私と彼女の出会いの物語である。
話数:全47話
ジャンル:
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
その他要素