評価:★★★★★ 4.5
小説を書くことが趣味の僕は独りでいることが苦痛ではなかった。
だがとある冬の夜に突然孤独を感じた。誰かとつながりをもちたくなり、衝動的に投稿サイト『ノベルズヘブン』に自作を投稿したのだが……。
感想をくれたただ一人の女性、彼女に恋をすることは運命だったのだろうか。それとも自然なことだったのか。
・冬の恋企画「キスで結ぶ冬の恋」のための書下ろしです
・2019年の第七回ネット小説大賞一次通過。
話数:全9話
ジャンル:
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:全年齢対象
『画面の向こう側、触れられないその人に。僕はずっと恋をしていた。』この物語はこの冒頭で始まります。小説の投稿サイトでの交流で始まる恋。それは、白で埋め尽くされていた僕の心をバラ色に染めるものでした。少しずつ惹かれ合い、想いを伝えて、確かめる。その心の動きがとても細やかに描かれていて、まるで僕になったかのよう。あなたもきっと、僕に心を重ね、恋に落ち、喜びを感じ……そして葛藤するでしょう。エピローグは、この三行で締めくくられています。『画面の向こう側、触れられないその人に。僕は、わたしは。ずっと恋をしている。』この三行を読み終わった時、あなたは何を感じるでしょうか。何が心に残るでしょうか。それを聞いてみたい。いいえ、それは無粋ですね。この良質な恋物語を、もっとたくさんの人に読んで欲しい。私はただ、そう思っているのです。