評価:★★★★☆ 4.3
サリヤに婚姻が決まった。
嫁ぎ先は同じ遊牧民だけど、
別の部族だった。ベールの中で聞く声は、低い声だった。
ベールが上がってみた人は、鷹の目のような鋭い瞳を持った人だった。キサは妻を迎える事になった。
若く、健康であればそれでいい。
後は何も望まぬ。果たしてその理由とは。
*アンリさま主宰「キスで結ぶ冬の恋」企画参加作品
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禁止私自转载、加工
禁止私自轉載、加工著者:なななん
話数:全2話
ジャンル:
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
戦で婚約者を亡くし、部族の中で相手のいないサリヤ。病がちだった妻に先立たれ、独り身の生活を過ごすキサ。サリヤに舞い込んだのはキサとの縁談。同じ民族とはいえ部族としては全く風習の異なり遠く離れた土地へ輿入れする事に。男女の機微を滑らかに描くなななん先生の筆が冴える逸品。読者は遥か遠くまで広がる荒涼たる地平線と沈む夕陽を幻視するでしょう。